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【28】 | 社長 23 ゑびす5 (2006年07月01日 21時03分) |
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『社長 vol.23』 我々の通う大学では,集中講義というのがあった。 夏なら水泳,冬ならスキーの実技講習を受けなければ卒業できないのである。 しかし,両方の講義を受ける必要はなかった。 どちらかだけ受ければよかったのである。 我々の大半はスキーを選択した。 水泳はつまらなく,スキーは楽しいからである。 しかし,社長とHは水泳を選択した。 理由は明確である。 水着姿のじょしどぅあいせいが見れるからである。 じょしどぅあいせい達は,教職員試験を目指すものが多かったため,水泳を選択する者が多かったのである。 勿論,社長もHも張り切って,講義を受けに行っていた。 ところがある日,社長が激怒する事件が勃発したのである。 我々のゼミには,Oというミス大学に匹敵する美人がいた。 Oも水泳実技講習を受けていた。 一緒に講義を受ける,Oと社長とH。 何と,Hは間違えた振りをしてOの小さな胸に触れたのだ。 社長の怒りは尋常でなかった。 「え,え,え,H君なら,あろうことか,Oさんのオッパイを触ったんですよ」 社長はゼミの全員が出席する野外実習の夕食の席で,いきなり言葉を発っしたのである。 ニヤニヤと笑いながら言い訳をするH。 その姿は,サッカーW−Cupに出場を果たせなかった岡田監督に似ていた。 そして,可愛らしく赤く頬を染めて俯くO・・・ 初めて怒りに打ち震える姿を見せた,社長。 とても,楽しい宴会であった。 楽しい宴会は,は静寂に包まれていた。 そして,Hは社長の口に入れた生肉を食った所為で,翌日嘔吐した。 やはり社長の怨念の所為であろう・・・ |
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【29】 | ![]() |
ゑびす5 (2006年07月01日 21時04分) |
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これは 【28】 に対する返信です。 | |||
『社長 vol.24』 社長は,その頃,太宰に傾倒していた。 容姿に似合うはずも無いが,紛れも無い事実であった。 大学2年目の時,彼は恋に落ちた。 笑ってはいけない。彼だって一応人間なのだから。 相手は新入生だった。 はっきり言って美人ではない。 そんなに可愛くも無い。 容姿の偏差値で言えば,45前後だろうか。 けれども性格がさっぱりしていて,かわいかった。 社長の彼女への思いは,夜汽車の中で綴った手紙で伝えられた。 社長は太宰になりきった。 自分という人間は生きている価値がない人間であり,そんな自分が哀れにも君に恋しると。 しかし,如何せんながら文は紆余曲折としており,読んですぐに恋文だとは分からない手紙であった。 貰った方としては,何が何だか良く分からない手紙である。 事実,彼女は同級生にその手紙を見せて,どういう意味なのか分からないとこぼしていた。 神聖な恋文を第三者に読まれてしまった社長。 しかし,神は社長を見捨ててなかった。 告白された本人が,告白されたとは気づかずに,社長に気さくに話し掛けていくのだから,しばらくの間は,失恋したことに社長は気づかなかったのである。 こうして,社長の大学での始めての恋は,いつの間にか終わっていた。 そして,社長はいつの間にか,風俗の帝王になっていた。 |
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