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【23】 | 社長 18 ゑびす5 (2006年07月01日 17時39分) |
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『社長 vol.18』 教師になった社長は輪をかけて酒癖が悪くなった。 DQNな親を相手に飲むのだから,社長一人の責任ではないだろうが。 それは10月の頃であった。 学校で観楓会が行われたときだった。 その日も社長は積極的に『カポ』をやったらしい。 他の先生からのアンコールに応えて,際限なく『カポ』を行ったらしい。 その結果,予想通り社長は泥酔したらしい。 社長は泥酔した体で無理やり車に乗り込んだらしい。 そう,彼は飲酒運転をしたらしい。 社長もとうとう刑事的問題を起こすようになった。 ただでさえ,社長は運転が上手くない。 よくこれで免許を取ることができたと周りの誰もが思うくらい,運転が下手糞だった。 そんな腕前の持ち主が泥酔状態で運転したら・・・ そう,あなたの予想は当たっている。 彼の車は予想通り路肩からはみ出し,溝に落ちたらしい。 その溝がすごかったらしい。 路面からの落差が約2mあったらしい。 溝と言うより崖に近いらしい。 それにも拘らず,悲惨な事故にはならなかったらしい。 車もそれほど破損せず,社長の体も無事だったらしい。 普通,2mもの落差のある場所から落ちたのなら,意識は覚醒するはずである。 アドレナリンの分泌も多大に行われるはずである。 やはり,社長は社長であった。 車が落ちても寝たままだったらしい。 朝になり,社長の車が落下していたのを発見した同僚に揺り起こされるまで,社長は寝ていたらしい。 社長は持ち前の強運を発揮し,飲酒運転でK察に検挙されることもなく,怪我をすることもなく,車を破損させることもなく乗り切ったのである。 我々の間では,彼の地位は神の領域まで達した。 |
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【24】 |
ゑびす5 (2006年07月01日 17時41分) |
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これは 【23】 に対する返信です。 | |||
『社長 vol.19』 社長のパパはDQNだった。 北海道のO市生まれで,社長の母さんに惚れて,東京まで追っかけて行き,娶ったのはいいが,その後,小チンピラとなりシャブにも手を出した前歴がある。 その頃は,羽振りも良く,その頃では高級車であるセドリックに乗っていた。 「セドリックに乗っているとホテルに食事に行っても恥ずかしくないんですよ。いっひっひっひ」と社長は俺たちによく語っていた。 社長パパは,社長の母親の死後,社長たちを母親方の祖父母に預け,ふらりと姿をくらました。 そして,社長が某有名大学の付属高校に入学した頃,姿を現した。 その第一声目が,「『親は無くとも子は育つ』とはよく言ったもんだ。はっはっは」と高笑い交じりだったという。 さすがは社長パパである。 気風がいい,ではなく,ずぼらである。 そして,新しい母親を社長たちに紹介した。 そう,行方不明になっている間に,新しい女を作っていたのである。 社長パパは結構いい男なのである。 そこは社長と違っていた。 女にも,そこそこもてたらしい。 そこも社長と違っている。 なんてたって素人とは,縁の無い社長である。 ある日,社長パパが大学を訪れた。 自分の息子がどのような暮らしをしているのか,知りたくなったらしい。 大学の正門の中に車を乗り入れ,車を止めた。 運の悪いことに,学生がその近くでキャッチボールをしていた。 更に運の悪いことに,受け損なったボールが社長パパの車のボディにぶつかった。 社長パパは見た目がいかつい。 当たり前である。 つい最近まで小チンピラだったのだから。 社長パパは,車から降りてこう言った。 「おいそこの学生!!! ちょっと来い!!!」 「す,す,すいません・・・」 「電話はどこにある?」 学生を呼んだのは,ただ電話を掛けたかっただけであった。 社長パパは,見た目がいかつくても悪い人ではなかった。 |
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