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【19】 | 社長 14 ゑびす5 (2006年07月01日 17時34分) |
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『社長 vol.14』 これも3年目の野外実習のことである。 2日目の真昼間の実習中の出来事を記す。 野外実習とは,毎年大雪山を徒歩で登り(ロープウエイがあるにも拘らず),各地域における植物生態を研究するのが目的だ。 ここでHが,嘔吐した件は先にも述べたので,割愛する。 それは,天女ヶ原での出来事だった。 我々はそれぞれグループに分かれて植物生態の実習を行った。 我々のグループにはオイラの他に,社長,O(♀ 美人),先輩のOさん(♂)後輩のI(♂)がいた。 O先輩の指示で我々はすばやく生態観察実験を行った。 言い方を変えるとさっさと実習を終わらせたかっただけである。 まずは,方形枠の中の植物の種類を数えた。 全部で32種。昨年より増えているらしい。 植物に関心を持っていないオイラにはどうでもよかった。 しかし,ここで社長が持ち前の博学を広しめた。 O(♀ 美人)は,オオイヌノフグリを手にしてこうみんなに聞いた。 「ねえねえ,オオイヌノフグリの『フグリ』って何?」 我々は,答えを知っていたがあえて無視していた。 「ねえ,社長,『フグリ』って何?」 Oは,社長に答えを求めた。 Iも,興味津々である。さすがは理科の学生である。 「Oさん,Oさん,実は『フグリ』というのは睾丸のことなんですよ」 「つまりは『大きい犬のタマキン』という意味ですよ。いっひっひっひ」 O(♀ 美人)は,真っ赤な顔をして俯いた。 しかし,O(♀ 美人)は,きっと顔を上げてこう言った。 「社長,何でも知っててすごい!」 ここまでは学術的な会話である。 しかし,その後おもむろに自分の股間を指差して言った。 「私のフグリも大きいんですよ。いっひっひっひ」 普通,大きさを自慢するなら袋ではなく棒の方だ。 しかし,社長は棒を自慢できない。 何せ帽子を被った礼儀正しい象さんなのだから・・・ それから一時期,フグリの大きさを競い合うことが,オイラたちの間で流行りだした。 勿論,チャンピオンは社長だったのは言うまでもない。 それから1週間,社長の顔はいつにも増して輝いていた。 |
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【20】 |
ゑびす5 (2006年07月01日 17時36分) |
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これは 【19】 に対する返信です。 | |||
『社長 vol.15』 そうそう,この事件も社長を語る上で書き留めておかなければならない。 ウニをたらふく食って,社長のおかげでウニの実験は中止になった臨海実習でのことだ。 我々2年目は,夕食前に風呂に入っていた。 当然,Y教授も一緒である。 暗い暗いと言われていたKも一緒に風呂に入った。 性格の暗さにも拘らず,Kのイチモツは,それはそれは堂々たるものだった。 黒光りを帯びて,直径6cm,長さは18cmくらいだったろうか? それをいいことに,Kは湯船の中でイチモツを手にして,イチモツの先端を水面から出し, 「ネッシー,ネッシー」 と喜んでいた。 岡田監督似のHもイチモツに自信があったため,すぐに加わった。 我々もイチモツには自信がないが,「勝つことではなく,参加することに意義がある」というクーベルタンの言葉の如く参加することに意義を持ち出した。 6,7人もの男共がイチモツを持ち上げて, 「ネッシー。ネッシー」 と大声を上げながら湯船を走っているのだから,傍から見れば異様な光景に違いない。 Y教授は呆れて言った。 「お,お,お,お前らは,ほ,ほ,ほ,本当にホモ・サピエンスだな」 「しゃ,しゃ,しゃ,社長君はな,な,な,仲間に入らないのかい?」 認識が間違っている。 教授は社長のイチモツを知らないのである。 社長は加わらないのではなく,加われないのである。 イチモツに対し,少しばかりの劣等感を持っていただけなのである。 みんなが, 「ネッシー。ネッシー」 と喜んでいる間に,社長は一人,寂しげに風呂を後にした。 その背中はとてもとても小さかった。 |
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