え!?パチンコ玉が出てこない?

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2022年11月に華々しいホールデビューを飾り、パチンコ業界の話題を独占した「スマスロ」。これに続き2023年4月3日、スマートパチンコ・略称「スマパチ」がホールに登場しました。

スマスロがメダルに触れずに遊技できるという新たなスタイルであるのと同様、このスマパチも玉に触れることなく遊技できるのが大きな特徴です。

パーソナルシステムなどの各台計数機を設置した台での遊技と似たカタチですが、スマパチには上皿も下皿もなく、ユーザーは一切玉に触れることはありません。フロアに玉を落としてしまったり、玉に触れた指が汚れてしまったり…ということはなくなります。

そのほか、下皿や上皿に流れ込む玉同士がぶつかり合い、ジャラジャラと大きな音を立てることがなくなるため、遊技台のサウンドがよりクリアに聞こえるようになるというのも利点の一つです。

一方でホール側からしても、上皿や下皿から器具を挿入して行うゴトや、玉の持ち込みといった不正行為がなくなるというメリットも存在します。

2022年12月にテスト導入されたスマパチ「e神・天才バカボン~完熟SPEC~」。従来、上皿がある場所はフラットな形状になっている。

同機の下部。下皿がなく、台カウンターはスッキリとした印象。

気になるスマパチの遊び方は…

  • 紙幣またはICカードを専用ユニットに入れ、貸し出しボタンをPUSH。

  • 遊技機で持玉数がデジタル表示されます。

  • ハンドルを回して遊技スタート!

  • 入賞口に玉が入った際には、払い出しの玉数がデジタルで加算表示されます。

  • 遊技を終了する際には計数ボタンをPUSH。

  • ユニットの玉数表示を確認し、返却ボタンをPUSH。ICカードが発行されます。

スマパチの導入日はいつ?

話題の機種が続々登場!

スマパチの各機種の打ち方やスペック、導入日、導入店舗は下記のリンクからチェック!

規制緩和?スマパチでどう変わる?

大当り確率の下限値は1/350

一切玉に触れることなくプレーできるようになるスマパチ。この物理的な特徴もさることながら、それ以上にプレーヤーから注目を集めているのが、スペック面です。

注目ポイントは大きく二つ、大当り確率とCタイムです。まずは大当り確率。従来の機種では、大当り確率の下限値は1/320と定められていますが、スマパチでは下限値は1/350となります。
これによって、何が変わるのか…。大当り確率を低くすることによって、出玉獲得のトリガーとなる確変やRUSHの突入率・継続率を高めた機種や、出玉の多い大当りの振分け率が高い機種が作りやすくなるといわれています。

例えば、2022年12月5日に導入された「P聖闘士星矢 超流星 女神ゴールドver.1500」と2023年4月3日にリリースされたスマパチ「e聖闘士星矢 超流星CliMAX349」。RUSHの突入率や継続率、ゲームフローなど、基本的には似通った内容ですが、大きく違うポイントがあります。それが、大当り確率と初当り時の獲得出玉数です。

大当り確率は、「P聖闘士星矢 超流星 女神ゴールド ver.1500」が1/318.13で「e聖闘士星矢 超流星CliMAX349」が1/348.6。後者では大当り確率が下げられています。一方で、初当り時のいわゆる「3,000個大当り」の割合が高められているのです。
それを示すのが下記円グラフです。いわゆる「3,000個大当り」である10ラウンド+時短127回の特図1での振り分けが、前者では2.48%だったのに対し、後者では30%にまでアップしています。そして、大当り終了後に即通常状態になってしまう「450個大当り通常」については、46.77%から38.7%へと下がっており、より出玉のかたまりや大当りの連続性に期待できる仕様になっているのです。

従来機とスマパチの比較

もちろん、後者では「1500個大当り+RUSH」がなくなり、「450個大当り+RUSH」や「450個大当り+Cタイム」に 置き換えられているので、単純な比較はできません。ただ、このようなスペックを選択できたのは、スマパチの大当り確率の下限値1/350が大きく関係しているといえるのではないでしょうか。


スマパチから搭載される「Cタイム」とは

注目ポイントの二つ目は「Cタイム」。これはC時短※の新機能として、現状スマパチでのみ搭載を許された仕組みです。この「Cタイム」によってスマパチではどのようなゲーム性が提供されるのでしょうか。実際に発表されている機種を例に説明していきたいと思います。
「Cタイム」は、通常状態でのみ搭載できるチャンスで、例えば4月17日にリリースされた「eルパン三世 THE FIRST」では「神速JUDGEMENT」がそれにあたります。

Cタイム

本機では、RUSH「神速GOLDEN TIME」の終了後に1回転のCタイムへと移行。そこで当選確率約1/5を引き当てることができれば、再度RUSHへ突入します。しかも、再突入したRUSHの時短回数は1,329回。基本的にはRUSH中の次回大当りがほぼ約束されているという仕様になっています。

同様に「e聖闘士星矢 超流星CliMAX349」でも「CliMAX CHANCE」という名称で引き戻し確率約1/5のCタイムを搭載。

このほかにも「RAMクリア時」や「通常状態での規定回転数到達」でも突入するといわれており、これらが、実際の稼働にどのような影響をもたらすのか、Cタイムにはユーザーからもホールからも大きな注目が集まっています。

※C時短とは…
大当り抽選に漏れたハズレ変動の一部で突入する時短。
発動する確率の制限はなく、時短回数は低確率状態の大当り確率の分母の3.8倍以下となっている。

コンプリート機能はスマパチにも搭載

スマスロで話題になった「コンプリート機能」は、スマパチにも搭載されています。「What’sスマスロ」でも説明していますが、出玉の最低値を基点に獲得玉数の上限が決まる機能で、スマパチでは出玉の最低値を基点に9万5,000個まで獲得できるようになっています。

スマスロ同様、発動の手前で告知が表示されるようになっており、スマパチでは9万個を獲得した時点で、液晶画面などでその旨を知らせる仕様になっています。

※コンプリート機能は2022年11月の型式試験申請分から搭載が義務化されているため、スマパチ以外の機種でもコンプリート機能を有したものがリリースされる見込みです。

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