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【76】

RE:【関東大人会】

うーみんちょ (2013年09月18日 16時36分)
「奇跡の人」第三話

彼女は男の言葉に驚きを隠せなかった。

「本当...?!」
彼女は聞き返した。

「本当さ!」
「でなきゃお嬢さんが毎日、北斗に座っているのを
   知ってるはずがないでしょ」
男は少しまくし立てる口調で言い返した。

「そ、それもそうね...」
「でも、何故そんな事を私に?」

彼女は見られていた事に気味の悪さを感じずに、
男の突然の言葉を半分は納得をした。
男はさらに、先程より少し強い口調で彼女に言った。

「お嬢さんだからこそ、教えてあげたかったんだ」
「最近、ほとんど勝ててないでしょ?!」
「見ていて切なくてね...俺はここの店は嫌いなんだ」
「だから、お嬢さんには是非これで今までの分を...!」

男は、ここでは人目に付くからと彼女に言い
駅の方まで歩こうと彼女を誘った。
彼女は男の言う事を聞きながらいつの間にか駅の方へ歩いていた。


男は設定師だと言う...


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RE:【関東大人会】  評価

うーみんちょ (2013年09月22日 15時48分)

「奇跡の人」第四話

男の後をついて行きながら歩く。
時折、男が少し振り向きながら話かけてくる。

「お嬢さん、自宅近いの?」
「俺は仕事でたまに来るだけだからさ」
「しかし、最近のスロットは設定入れるの難しくてね...」

当時は北斗世代などと言う言葉ができたほどにスロットを
打つ人口が急増した。
長年パチンコやパチスロを打っている人、全く触る事も
なかったがビギナーズラックでハマってしまった人...
今までにないほどに人々はスロットにのめり込んだ。
彼女は所謂、北斗世代であった。
ゲーム性に関するにわかな知識は覚えたものの、
設定やROMなどの機械的な事は全く知る由もない。

「設定って、どうやって入れるの?」
「1から6まであなたが入れるの?」

彼女は素朴に疑問を投げかけた。

「そりぁそうだよ、俺が入れるよ」
「ただ、俺の場合は特別な方法でやるんだよ」
「そうだ...お嬢さん紙とペンは持ってる?」

仕事帰りの彼女は一通りの筆記用具は持っていた。
男の後を辿り歩いていたが気が付くと、駅とビルの間を通る
細い人通りの少ない路地で男は止まった。

「お嬢さん...今から話すのは一般のスロット打つ人は絶対に
   知らないことだから!」
「俺たちの様な裏側の人間しか知らない」
「間違いなく勝たせてあげるから!」

彼女は間違いなく勝たせてあげるから、の言葉にさっきまで
歩いていた時の不安が少し、希望の感情へ変化している事に
気付くこともなかった。

「お嬢さん...今、いくら持ってる?」

彼女はいつもより心臓が大きく鳴る音が聞えた。

「は?」
 「まさか、お金取るの...?!」

男は言った...

「Super6をそんなに簡単に教えられないよ」



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