返信元の記事 | |||
【3952】 | 超!日本昔話 第2話 浦島タロー サルですまん (2017年07月26日 14時02分) |
||
新ジャンルと銘打ったぐらいだから。ちゃーんと次のネタもあったりする漏王です。 パッチンさんのリクエスト(違ったかw)から。 浦島タロー。はじまりはじまり。 今は昔。とある海辺の村に、浦島タローという人が住んでいました。 ある日のこと。タローが海岸をプラプラ散歩していると、子どもたちが集まって、何か騒いでいます。 何を騒いでいるんだろう? 好奇心旺盛なタローは、子どもたちに近づいてみると、子どもたちが亀を虐めているではありませんか。 「これこれ、子どもたち。亀を虐めたら可愛そうじゃないか。動物虐待でどこかの団体が訴えてくるぞ!」 子どもたちはエコテロリズムが怖くなり、その場から逃げていきました。 亀は、タローにお礼をいい、その場を去ろうとしました。が。この機会を逃すほどタローはお人好しではありません。 「亀よ。助けて貰ったのなら、それなりのお礼をするのが筋というものではないか?」 タローは、亀を脅しにかけました。亀から謝礼を貰ったあと、虐めていた子どもたちの実家を回り、損害賠償で生計を立てる事を思いついたのです。 亀はタローに「助けてもらったお礼に、あなたを特別な場所にお連れします」といい、自分の背中に乗るように指示しました。 これはチャンス! 動画を撮って配信すれば、ユーチューバーで食って行けんじゃね? タローの邪な願望は、さらに広がりました。 亀の背中に乗せられ、呼吸できない海の底へ。 たどり着いたのは、この世のものとは思えない、絢爛豪華な海の城・竜宮城でした。 城主である乙姫様が出迎えてくれ、その美しさにタローの妄想は更にヒートアップ。城の奥で、宴が催されました。 鯛やヒラメはいないけど、踊り子さんのセクシーダンス。ちょっぴり塩辛いお酒。 物珍しく、面白く。月日のたつのもユメノウチ。タローはすっかり龍宮城が気に入り、「乙姫よ。私はここに永住したい」とつけあがったことを言いました。乙姫も、快く承諾しました。 ですが。実家に残った母親に、一通りの説明をしなければなりません。 「私は一度、実家に帰る」というタローに、乙姫様が「これはこの城の大切なもの。ここで暮らしたければ、戻ってくるまで決して中を見ないでください」と、一つの箱を渡しました。 このまま遊んで暮らせる場所に住むチャンス。これを逃すほどバカじゃないぜ。と、思ったとか思わなかったとか。 亀の背中に乗り、再び地上へ。 実家に帰り、母親に事の次第を告げると、母親も「私もそこに住みたいものだわね」と、上げ膳据え膳の生活を夢見て言い、強引に亀の背中に二人乗りして竜宮城へ戻りました。 海底に戻った浦島親子。迎えてくださるは乙姫様。でしたが、何やら様子が一変しており、親子は牢獄に閉じ込められました。 「なにをする。乙姫よ!」と騒ぐタローに、乙姫様が「どうぞ、その箱の中を見てください」と言いました。 箱の中には、書類の束が入っており、これまで人類が、どれほど同胞の魚介類を食べてきたかという記録。 そして最後のページには、タローが接待されたと思っていた先日の宴会の請求書が入っておりました。 「お前は、ここで一生、私達の奴隷として暮らすのよ。ほら、夢がかなったでしょう?」 乙姫様は、今までの仮面を脱ぎ捨て、冷徹に笑ったといいます。 浦島親子の働きで、キャバレー竜宮は更に栄えましたとさ。 めでたし。めでたし。 格言。 世の中、そんなに美味しい話は、ない。 |
■ 5,320件の投稿があります。 |
【3953】 |
みゆりんりん (2017年07月26日 14時52分) |
||
これは 【3952】 に対する返信です。 | |||
めちゃめちゃ、しっくりくる〜♪ 強欲な面の皮をひっぺがえすどころか、エサを撒いてガッツリ締め上げる乙姫様〜☆ とてもスッキリしましたw |
|||
© P-WORLD