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【371】

日本昔ばなし:泣いた赤鬼

葉改ダー (2005年07月17日 13時34分)
ピワルドの中に、一人の赤鬼が住んでいました。
赤鬼は、人間たちとも仲良くしたいと考えて、談話室に、

「心の優しい悪人のうちです。
 どなたでもおいでください。
 おいしいお菓子がございます。
 お茶も沸かしてございます。」

と書いた、公園を建てました。

けれども、人間は疑って、誰一人遊びにきませんでした。
赤鬼は悲しみ、信用してもらえないことを悔しがり、
おしまいには腹を立てて、公園を取り壊してしまいました。
そこへ、友達の青鬼が訪ねて来ました。
青鬼は、訳を聞いて、赤鬼のために次のようなことを考えてやりました。

青鬼が人間のトピへ出かけて大暴れをする。
そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。
そうすれば、人間たちにも、赤鬼が優しい鬼だということがわかるだろう、
と言うのでした。
しかし、それでは青鬼にすまない、と渋る赤鬼を、
青鬼は、無理やり引っ張って、トピへ出かけて行きました。

計画は成功して、ピワルドの人たちは、安心して赤鬼のところへ
遊びにくるようになりました。
毎日、毎日、あちこちのトピから、三人、五人と連れ立って、
出かけて来ました。

こうして、赤鬼には人間の友達ができました。
赤鬼は、とても喜びました。しかし、日がたつにつれて、
気になってくることがありました。
それは、あの日から訪ねて来なくなった、青鬼のことでした。

ある日、赤鬼は、青鬼の家を訪ねてみました。
青鬼の家は、戸が固く閉まっていました。
ふと、気がつくと、戸の脇には、貼り紙がしてありました。
そして、それに、何か、字が書かれていました。

「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。
 もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、
 君も悪い鬼だと思われるかもしれません。
 それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。
 さようなら、体を大事にしてください。
 どこまでも君の友達、青鬼。」

赤鬼は、黙って、それを読みました。
二度も三度も読みました。
戸に手をかけて顔を押し付け、しくしくと、涙を流して泣きました。





【出演】
赤鬼:じょん・ムルアカ

青鬼:sakuyosi

※意味はありません。『ネタとして』思い付いただけです。

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【372】

感動しますた。。。  評価

福岡しおらー。 (2005年07月17日 14時35分)

>「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。
> もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、
> 君も悪い鬼だと思われるかもしれません。
> それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。
> さようなら、体を大事にしてください。
> どこまでも君の友達、青鬼。」



(*´д`*)うわぁぁぁぁん

いい話やねぇ。。。
なんか涙でてきちゃったよ〜






>赤鬼:じょん・ムルアカ

>青鬼:sakuyosi







涙がとまった。。。
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