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【14】

笑うセールスマン物語・中編

元パチプロK (2005年12月09日 23時15分)
パーラー“魔の巣”にて

K (喪黒の奴、あんなこと言ったけど、大丈夫かなぁ。でも釘は開いているし、少し打ってみようかな。しかし、軍資金が……。)
  「ところで、金がないんですよ。」

黒 「それは困りましたね。」

K 「私の体でなんとかなりませんか。」

黒 「冗談はよしてください。そんなばっちいもん、お断りです。いいでしょう。玉は私がお貸しいたしましょう。」

K 「喪黒さん、あんたいい人だ。」

黒 「知ってますよ、あなたは凄腕のプロなんでしょ。」

K 「いやぁ、それほどでも。」

黒 「大当たりはすぐ来ますよ。私が特別に仕込んでおきますよ、ホッホッホ。」


喪黒の言葉通り、わずか数回転でリーチがかかり役物がフラッシュしてタクシーリーチに発展した。

黒 「タクシー、大当たりまで行ってくれ。」

K 「大当たりまでって……本当に当たるのか?でもタクシーの運チャンは気絶してるし…。大丈夫かなぁ……。わぁぁぁ〜ぶつかった。」

ド〜〜ン。
「大当たり」

K 「おお、大当たりだ。喪黒さん、有難う。でも、単発ですけど。」

黒 「何?単発じゃ嫌だって?ずいぶんと贅沢を言いますね。分かりました、その内なんとかしましょう。」

単発が終わって、出玉が底をつき始めた頃。

K 「ねぇ、喪黒さん、そろそろ確変欲しんですけど。なんたって、CRの醍醐味は確変の連チャンですから。」

黒 「そうですか。そんなに確変の連チャンが欲しいのですか。困った人ですねぇ。分かりました。」

  ド〜〜〜ン。 

K 「おや、マスターリーチだ。マスターがグラスを落として深海リーチに発展だ。ダブルリーチで、ぎょ、魚群が出た。なんだこれ?当たった、確変だ。喪黒さんを信じてよかった。」

黒 「どうです。確変の連チャンは楽しいでしょう。」

K 「いやもう、喪黒さんのおかげです。楽しいのなんのって、うひゃひゃひゃひゃ。」

黒 「ホッホッホ、これであなたは“CR笑うセールスマン”のとりこ、さあ、じゃんじゃん連チャンさせちゃってください。」


元パチプロKにも春が来た。
このままドル箱タワーを築けるのだろうか?

さらにつづく。

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【16】

笑うセールスマン物語・後編  評価

元パチプロK (2005年12月09日 23時48分)

連チャンは5連チャンで終了した。
しかし、日頃2連チャン以上させたことがないKは、これで十分幸せだった。
幸せすぎて日頃の冷静な判断能力を失っていた。
連チャンの後はハマリが来た。
5箱あった出玉は1箱減り2箱減り、ついには持ち玉がなくなってしまった。

K 「喪黒さん、話が違うじゃないですか。玉が無くなったので帰りますよ。」

黒 「待ってください。この後超特大の連チャンが来ることになっています。ほら、より高く飛ぶ者はより深くかがまねばならないって言うでしょう。」

K 「そうかなぁ。」

黒 「ほら、私を信じてください。玉は私がじゃんじゃんお貸ししますから。」

こうして、Kは喪黒から玉を沢山借りて、打ち続けた。
しかし、何時間経っても大当たりは来なかった。

K 「あ〜あ、もう飽きちゃった。タクシーリーチとかゴルフリーチとか温泉リーチとか……。もっと激熱のリーチがあるでしょ。そういうの出してくれませんか。」

黒 「分かりました。でも一回だけですよ。激熱の時計台演出です。時計台から天使がでてくれば全回転で大当たり確定、悪魔が出てきても信頼度激高の“スーパードーンリーチ”に発展します。」

K「ところで、天使は出るんでしょうね。」

黒 「日頃の行いのいい人には必ず天使が出ることになっています。」

K 「そうか、それなら安心だ。」

  ド〜〜ン
役物がくるくる回って時計台が現れた。
時計台の中から現れたのは………
現れたのは………

K 「あ、あ、悪魔だぁぁぁ〜〜。そんなバカな……」

黒 「大丈夫、スーパードーンリーチで当たればいいんです。」

  ド〜〜ン、ド〜〜ン

液晶の中で喪黒がハズレ絵柄を次々に大当たり絵柄に変換させていった。
1個を除いてすべての絵柄が大当たり絵柄になった。
絵柄が回転して、いよいよ大当たりは目前に迫ってきた。

K 「あ、ぁ、あたれ〜〜〜。」

  ド、ド〜〜〜ン!!!1!

K 「は、は、は、はずれたぁぁぁ〜〜〜。もうだめだぁぁぁ。」

黒 「おやまあ、ダ〜メでしたか。変ですねぇ、普通の運の持ち主なら必ず当たるんですけどねぇ。」

K 「……………。」(気絶)

黒 「あらら、続行不可能になっちゃいましたか。しょうがないですねぇ。ところで、私が貸した玉の料金を払ってもらいましょうかね。あっと、言い忘れてましたが、この店の貸し玉料は1個400円なんですよ。宜しくお願いしますね、オッホッホッホ。」


おわり
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