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【12】 | 笑うセールスマン物語・前編 元パチプロK (2005年12月09日 01時28分) |
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私の名前は喪黒福造、お客様の笑顔がなによりもの報酬です。さて、今日のお客様は…と、あっ、いたいた。 黒 「もしもし、そこの浮浪者のお方。」 K 「………」 黒 「海に飛び込もうとしてませんか。」 K 「してませんよ。それに私は浮浪者じゃありません。ちゃんとKという名前があります。」 黒 「おや、そうですか。しかしながら、その腑抜たような顔、察するにパチンコで大負けしたんですね。」 K 「し、失礼な。大負けなんかしてません。ちょっと朝千をくらっただけですよ。いつものことです。」 黒 「ホッホッホ。ずいぶん運のない人ですねぇ。私が助けてさしあげましょう。」 K 「うるさいなぁ、ほっといてくれ。」 黒 「新装ではいったばかりのいい台があるんだけどね。どうです、打ってみませんか。」 K 「けっ、どうせルパンでしょ。ぜんぜん勝てないから嫌いだよ。」 黒 「いいえ、“笑うセールスマン”というんですよ。凄く爆発するんですよ。」 K 「ホントかい?」 黒 「確変率は67%もあるんですよ。ほ〜ら、あんたは打ちたくなってきた〜〜。」 K 「どうせ大当たり確率400分の1ぐらいなんでしょ。当たるわけないじゃないのさ。」 黒 「大丈夫、私が特別に優秀な台を選んでさしあげます。さあ、行きましょう。」 こうして、Kは喪黒に連れられて“パーラー魔の巣”へ向った。 Kの運命やいかに。 つづく |
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【14】 |
元パチプロK (2005年12月09日 23時15分) |
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これは 【12】 に対する返信です。 | |||
パーラー“魔の巣”にて K (喪黒の奴、あんなこと言ったけど、大丈夫かなぁ。でも釘は開いているし、少し打ってみようかな。しかし、軍資金が……。) 「ところで、金がないんですよ。」 黒 「それは困りましたね。」 K 「私の体でなんとかなりませんか。」 黒 「冗談はよしてください。そんなばっちいもん、お断りです。いいでしょう。玉は私がお貸しいたしましょう。」 K 「喪黒さん、あんたいい人だ。」 黒 「知ってますよ、あなたは凄腕のプロなんでしょ。」 K 「いやぁ、それほどでも。」 黒 「大当たりはすぐ来ますよ。私が特別に仕込んでおきますよ、ホッホッホ。」 喪黒の言葉通り、わずか数回転でリーチがかかり役物がフラッシュしてタクシーリーチに発展した。 黒 「タクシー、大当たりまで行ってくれ。」 K 「大当たりまでって……本当に当たるのか?でもタクシーの運チャンは気絶してるし…。大丈夫かなぁ……。わぁぁぁ〜ぶつかった。」 ド〜〜ン。 「大当たり」 K 「おお、大当たりだ。喪黒さん、有難う。でも、単発ですけど。」 黒 「何?単発じゃ嫌だって?ずいぶんと贅沢を言いますね。分かりました、その内なんとかしましょう。」 単発が終わって、出玉が底をつき始めた頃。 K 「ねぇ、喪黒さん、そろそろ確変欲しんですけど。なんたって、CRの醍醐味は確変の連チャンですから。」 黒 「そうですか。そんなに確変の連チャンが欲しいのですか。困った人ですねぇ。分かりました。」 ド〜〜〜ン。 K 「おや、マスターリーチだ。マスターがグラスを落として深海リーチに発展だ。ダブルリーチで、ぎょ、魚群が出た。なんだこれ?当たった、確変だ。喪黒さんを信じてよかった。」 黒 「どうです。確変の連チャンは楽しいでしょう。」 K 「いやもう、喪黒さんのおかげです。楽しいのなんのって、うひゃひゃひゃひゃ。」 黒 「ホッホッホ、これであなたは“CR笑うセールスマン”のとりこ、さあ、じゃんじゃん連チャンさせちゃってください。」 元パチプロKにも春が来た。 このままドル箱タワーを築けるのだろうか? さらにつづく。 |
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