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【11】 | 社長 3 SBX (2006年05月12日 15時02分) |
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『社長 vol.3』 社長は,北海道で有名な塾の講師をしていた。 そして,塾に来る中学生の可愛い子を見つけては俺達に報告をしてくれた。 「先輩,先輩,実は昨日可愛い子を見つけたんですよ。いっひっひっひ」 もう満面の笑みである。 本当に好きで好きでたまらないのである,女子中学生が。 まあ,確かにそうである。 彼を相手にする大人の女はいないであろうから。 これは彼の傾向であるが,同時に責任であり,義務でもある。 民事的にもなんら問題が無い。 しかし,塾に通わせてる親の心境や如何ほどであろうか? 心配である。 彼には責任を全うする能力は無い。 いつ手を,いやティ○ポを出してもおかしくないのである。 いつ出すか我々は期待していた。 そして,嬉しそうに話す彼を見るのは楽しいのである。 話を聞く我々は,刑事的に問題ない。 民事的にも全く問題ない。 気楽である。 ただ,楽しい話をするときの彼の行動にちょっと問題があった。 靴下を脱いだ後,足の指の間で色々な物を擦るのである。 擦るのは,ティ○ポもそうだが,自分の部屋でやってほしい。 彼の足は臭い。 俺の足も臭いが,彼には敵わない。 さらに,水虫であった。 もう最高である。 ある時,Nのアパートで,ギターのチューニングをするための音叉を足の指の間で擦った。 いつものように。 Nは,もろに嫌な顔をした。 しかし,社長は気付かない。 気付くわけはないのである。 彼は『非常識』を通り越して,『無常識』なのだから。 |
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【12】 |
SBX (2006年05月12日 15時04分) |
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これは 【11】 に対する返信です。 | |||
『社長 vol.4』 社長はあまり酒が好きではなかった。 酒よりもコーラが大好きだった。 でもコンパでは,誰よりも飲んだ。 彼の得意技は,『カポ』である。 『カポ』というのは,一気飲みのことである。 ごくごくと飲むのではない。 一気に,本当に一気に胃に流し込むのである。一瞬でコップが空になる。 だから,毎年の学園祭での早飲み競争では,圧倒的強さでチャンピオンに輝いていた。 『カポ』を見るのは楽しかった。 そう,その日までは。 その日は,ゼミでのコンパが行われた。 学園祭の打ち上げである。 その日も社長は酒を飲むというより,流し込んでいた。 酒に飲まれていた。 彼がすっかり出来上がった時,彼を連れて帰るのは俺の必然の義務になっていた。 俺だって好き好んで,100kgの荷物を運びたくない。 俺が100kgの脂肪を肩に掛け,タクシー乗り場まで運び,狭いタクシーに無理やり詰め込み,タクシーの中では吐かないように気を配り,寮に着いた時には小さなタクシーから100kgの肉体を取り出し,約100mもあろうかと思われる長い寮への道を100kgの肉を担ぎ,寮の二階へ100kgの煩悩を担ぎ上げ,狭く,とてつもなく汚い部屋に転がり込んだのは,午前2時を過ぎていた。 部屋の床に散らばる臭い靴下や,エロ本をどけ,新聞紙をくまなく敷き詰めた。 そして,ゴミ箱に新聞紙を入れ社長を諭した。 「おい,S。吐きそうになったら枕元にゴミ箱があるからな。そこに吐けよ。一応床にも新聞紙敷いたからな」 「先輩,すみませんね」 と言った直後である。 彼は,床に敷き詰めた新聞紙をわざわざどけて,グリーンの絨毯に色とりどりの雪を巻き散らかした。 彼からの素敵なクリスマスプレゼントである。 俺は,そのプレゼントを靴下に詰めてやろうかと思ったが,流石に止めた。 次の日,大学の講義を休んだけど,キリスト様ならきっと寛容の心で許してくれたはずだ。 当然,社長は2日後に会った時には,そんなことは微塵も覚えていなかったのは言うまでもない。 |
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