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【1676】

RE:民度ール

カンパチ♪♪ (2023年05月08日 22時56分)
≪上からの続き≫

友人の語った
「頭脳だけで生きていて、娯楽というものが全くない人でした」
という言葉が、痛々しい響きを持って感じられる。

上級試験に合格する夢は果たせず、結局父親と同じ東京電力に就職。
そこで、彼女はエコノミストとしてやっていこうと、猛烈に努力したようだ。
論文も次々と発表。
『仕事が楽しい』と誇らしげに語っていた。

入社5年後、摂食障害が悪化し入院したのも、そうしたハードワークが祟ったのだろう。

ところが、入社8年目に、立て続けに3編の論文を発表して以降、
まるで燃え尽きたように論文の発表が途絶えるのである。

佐野氏が指摘しているように、それは、彼女がクラブホステスとして働き始めた頃に当たり、
さらにその4〜5年後から、彼女は本格的な売春生活にのめり込んでいくのである。

仕事で燃え尽きを味わい、
それまで仕事に注ぎ込んでいたエネルギーは、
売春を繰り返すことへとはけ口を変えていったのだ。

そうした逸脱が起きたのは、
仕事で限界を感じる一方で、
売春の世界では価値を認められる体験を味わったということがあったはずだ。

実際、彼女が、親しかった客に語ったところによると、
売春にのめり込むきっかけは、最初の相手が、大金をくれたことからだという。

落ち目になった者にとって、自分の価値を認めてくれる世界は、新たな居場所となる。
それが違法なものであろうがなかろうが、
認められることへの飢餓感が強い者にとって、さして重要な問題ではないのかもしれない。

≪人は傷ついた状況を繰り返す≫

執拗にある行動や考えにこだわって、
それを反復せずにはいられないという衝動に、人はしばしばかられる。
そうした反復衝動は『強迫性』と呼ばれる。

つい繰り返してしまう、繰り返さずにはいられないという強迫衝動が、
人の行動をいつの間にか操っているということは少なくない。

人間には、失敗した場面や傷ついた場面を繰り返そうとする反復欲求があることは、否定しがたい事実に思える。
外傷的場面を何度も逐一思い出したり、夢に見るというだけでなく、
その場面を様々な仕方で表現したり再現したりする。

例えば、虐待を受けて育った子供が、動物虐待をしたり、自傷行為をしたりすることは少なくない。
自分が虐げる側になる場合も、虐げられる場合もあるが、
傷つけられた状況を再現しているとみることもできるだろう。

父親から暴力を受けて育った女性が、
暴力をふるう男性を配偶者に選んでしまうということも、
現実によく見られるものである。

もちろん、選んだ相手は最初から暴力的だったわけでも、そうした男性を選びたかったわけでもないのだが、
結果的に同じ状況が再現されてしまう。

性的被害にあった人の中にも、性的関係を結ぶことが非常に困難になる人がいる一方で、
売春行為や見境のない性行為にのめり込んでいく人も少なからずいる。

東電OL殺人事件の被害者の場合も、
売春稼業にのめり込んだもう一つの理由として、
妻子持ちの上司と不倫関係になり、捨てられた腹いせからだと、
得意客に打ち明けたことがあるという。

だとすると、強迫的な売春行為の根底には、
実を結ぶことのなかったセ○クスという心の傷がかかわっており、
ある意味、売春行為は、外傷的な状況を再現していたとも言えるだろう。

≪刷り込まれたとらわれ≫

このように強迫的な行動は、何らかの心の傷に対するとらわれの結果として出現することがあるが、
心の傷とは異なる捉われによって出現することもある。
それは、子供の頃に刷り込まれたとらわれによってあらわれるものである。
≪下へ続く≫

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【1679】

RE:民度ール  評価

カンパチ♪♪ (2023年05月08日 22時57分)

≪上からの続き≫

それからしても、被害者の仕事ぶりは、かなり度が過ぎたものだったと言えるだろう。
総合職として昼間働いた上に、4人の客をこなすというのは、並大抵のことではない。
しかも、自分で客を見つけなければならないのだ。

遺品となった彼女の手帳には、客の情報がぎっしり書き込まれていた。
自宅から客に電話をして「営業」することもあった。
客の負担となるホテル代を節約するため、公園で相手をすることもあったという。

かすかに記憶にある、あの殺風景な公園で、と思うと、いっそう寒々とした思いになる。
最終的に、ホテルを使わずに空き部屋となった部屋に客を連れ込んだことが、
被害にあうことにつながったのである。

なぜ、そこまでしなければならなかったのか。
彼女は経済的に困っていたわけでもない。
一流企業に勤め、年収1000万円近くを稼ぎ、何不自由ないと言ってもいい身分だったのだ。

だが、彼女自身の売春の目的が、カネを得ることにあったことも間違いない。
彼女は金銭に細かく、持参した缶ビールの代金も必ず請求した。

拾ってきたビール瓶を酒屋に持って行ってわずかなお金と換金したり、
ささやかな景品がもらえるラブホテルのクーポン券を几帳面に集めていた。
売春という仕事への入れ込みようは相当なものだった。

一人でも多くの客を取ろうとして、
居合わせた3人の男を次々と相手にしたこともあった。

年寄りであれ、外国人であれ、どんな客も拒まず、喜んで受け入れた。
ある時は男性客が住んでいたアパートをいきなり開けて、『今日もセ○クスしませんか』と誘ったという。

彼女は、エロトマニア(色情狂)だったのか。
そうではなかったようだ。
彼女は『不感症』で、ほとんど声を出すことも無かったという。

彼女が、売春を、金銭を得るための仕事と割り切ってやっていたことは疑いない。
彼女は明らかに、売春婦という『仕事』にのめりこんでいたのだ。

≪潔癖な性格と摂食障害≫

高校時代までの彼女は潔癖なところはあったが、
いかにもきちんとした家庭で育ったお嬢さんであり、成績も優秀だった。

この時期までの、彼女の潔癖な傾向は、健康な範囲にとどまっていて、
むしろプラスに作用していたと言えるだろう。

それが少しづつ病的なものに変わるのは、大学生のある時期からだったという。
尊敬していた父親が、ガンのため亡くなったのだ。

まだ父親は50代で、業半ばというところであり、無念の死だったと言える。
一家の大黒柱を失った、遺された家族にとっても、その悲しみと衝撃は大きかったに違いない。

彼女は悲しみの中で、自分がこの家を支えていかねばならないという思いを語ったという。
周囲の目にも、彼女は別人のように感じられた。

高校時代はふっくらとしていた体つきが、がりがりに痩せて、
その顔つきには人を寄せ付けないものがあったという。

激ヤセは、父の死の前後から始まった摂食障害の症状だった。
事件当時も、彼女は『鶏がら』のように痩せていたにもかかわらず、
ダイエット用の薬剤を常用していた。

拒食症タイプの摂食障害にかかる人の特徴は、
極めて勤勉な努力家が多いということだ。
この女性の場合も、非常に典型的な性格を備えていたと言えるだろう。

学生時代から、学業以外に関心がなく、遊びは一切やらなかったという。
彼女はさらに自分を追い詰めるように、国家公務員上級試験を目指す。
≪下へ続く≫
【1678】

RE:民度ール  評価

情報屋a (2023年05月08日 22時57分)

奥義:書きため?
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