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【399】		この話はフィクションです。ほしのあきこ☆ （2006年08月30日 15時33分)
とある　パチンコ屋での話。私は、久しぶりに　スロットを打っていた。すると、何の躊躇もなく左隣に背の高い、少しいかつい男性がどかっと腰掛け、下皿に、フィリップ・モリスの箱を投げ入れた。何だか荒っぽい。　歳はもう４０代後半だろうか。薄い色のサングラスをかけていて、白髪交じりでオールバック、がっちりした感じ。サングラス越しではあるが、いい雰囲気も持っている。ほのかに、ジバンシーの香水の香りがした。彼は１ｋをサンドに入れ、空回ししながら台の履歴を見る。何せ、大柄なのでやる事なす事が目立つ。『・・・・！？なんなんだろうな、この人は・・・・』・・・・ちょっと気にはなったが、私もそう暇でもない。気にせず　回していると、何だか視線を感じる。だけど、何とはなしにそちらを向く事ができず、そのままひたすら打つ。 ---------------どれくらい時間が経ったのだろうか。もう、あんまり気にもとめなくなっていた頃である。「・・・・ちょっといいですか？」左隣から、ドスのきいた声がした。そのシマで打ってるのは、他には私しかいない。どうやら振り向くしかなさそうである・・・・（続くかも。）

【403】		この話はフィクションです。② 　ほしのあきこ☆ (2006年09月01日 00時13分)
これは【399】に対する返信です。
勇気を持って　左を向くと、彼はにっこりと微笑んで「おねえさんさ、ヒキ良さそうだから　押してくれないかなぁ？」と、言ってきた。 “別に、そんな特別ヒキがある訳でもないんだけど・・・・。” そう思いながらも、悪い気はしなかったので　７を揃えた。「ありがとう。何か飲む？お礼に奢るよ」普通に聞くと、何だか話すきっかけを作っただけというのが　ありありとしていてなんだか　いやらしい感じがするんだが、不思議と　彼に関しては、そんな気持ちにはならなかった。むしろ、厭味なんてこれっぽっちも感じない。人柄、なんだろうか・・・・？少しばかり、不思議な感覚に捕われていた。話をしていくうちに、お互いが割と近所に住んでいて、この店でよく打っているんだという話になった。そして、彼はとある大手製薬会社の　地位のある職。という事もわかった。・・・・私は、パチンコ屋で男性とは　あまり親しくなったりしたことがない。常連の人と、ちょっと台について話をしたり目押しを手伝ったりというのは　あったかも知れないが。するっと、私の心の中に彼は入ってきている。ただ、自分でも彼に対して　どんな感情を持ってるのかがわからない。認めたくはないけど、ちょっと気になるのかも知れない・・・・（続？）
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