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【637】 | RE:カンパチ・ベルガーX 環八 (2015年01月21日 22時00分) |
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<p−2> 多分、自己愛者は、 他者を支配し、意のままにすることで、愛を獲得したような気になっている、 ということだろうと思います。 他者に受け入れられるとはどういうことなのかを知らずに、 他者に受け入れられることなく自己愛を満たそうとするので、 他者を自分の意のままにすることを目指し、 そのために、 他者を攻撃して抑圧し、支配し、他者の気持ちを考えることができず、自己中心的になっていく、ということです。 ナルシストの特徴として、共感性の欠如や希薄さを指摘されることが多いようです。 他者が自分の意のままになることを、他者に愛されている、と勘違いするわけです。 自分さえよければいい。 そのためには、他者を利用し、他者の視線が自分に向くようにすればいい。 そのためには手段を択ばない。 これは、独裁者・支配者の心理と同じです。 人間の嫌な面を表す言葉は、すべて、独裁者・支配者の心理や行動を表していることになります。 そして、それが『悪』の本質ということです。 当然ですが、そこに愛などありません。 『悪』の最大の行為は殺すということになります。 身体的に殺すことだけではなく、心理的に殺すことも含みます。 心理的に殺す、とは、相手を言いなりにするということです。 相手から、主体的思考を奪います。 相手を、自分の命令通りに行動するように仕向けて行きます。 悪の最も昇華された姿が、独裁体制、ということになります。 この独裁体制を個人間に築いていこうとするのがナルシスト=自己愛者なのです。 「周囲の者は、全員、私を見よ」ということです。 こんな人がそばにいたら、心底、疲れます。 そうなんです。 疲れるんです。 ある精神科医の書籍に 『この人といると、なんか疲れるな、と感じたら、その人はナルシストだと思っていいだろう』 と書かれていました。 何で疲れるかというと、『気を使わされる』からです。 顔色をうかがわなければならないからです。 ナルシストとは、即ち、独裁者・支配者ですから、 例えば、会社の上司と飲みに行ったりすると、気を使いっぱなしになります。 上司の方は、自分が周囲に気を使わせ、疲れさせていることに気付きません。 部下が自分に気を使うのは当たり前だ、くらいにしか思っていません。 自分が部下だった頃には、自分も上役に気を使ってきたのだから、 自分が上役になった今、周りは『オレに気を使え』 となってしまうのです。 はっきり言っちゃいますと、出世するということは、 支配者を目指すということであり、 ナルシストになっていく、ということです。 つまり、立身出世社会は、ナルシスト=支配者の再生産社会、と言っていいと思います。 |
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【638】 |
環八 (2015年01月21日 22時00分) |
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これは 【637】 に対する返信です。 | |||
<p−1> りえママの話をもとに、自己愛(ナルシズム)について、少しまとめてみようと思います。 (長くなっちゃいました) りえママは、りえが相撲界に入り、 「おかみさん」という裏方に回ることになれば、 自分が子を通して浴びてきた賞賛を得られなくなる、 と恐れたのだろうと思います。 子の幸せより、自分の自己愛を満たすことを選んだのです。 自己愛とは、他者から愛されたいという欲求であり、 他者からの愛が得られなければ、 この自己愛という欲求を満たすために、 他者からの視線を、他者を『攻撃』し、屈服させることで、獲得しようとする欲求、と言っていいと思います。 他者から愛されるためには、本来、他者を愛することから始めなければならないのですが、 自己愛者(ナルシスト)というのは、他者から愛された経験がないか、少ないため、 愛される快さを知りません。 したがって、他者を愛するということがどういうことなのか分からないのです。 僕が【631】で書いたように、 愛するということは、、『他者を全面的に受け入れる』ということなのですが、 ナルシストというのは、自分を全面的に受け入れてもらった経験が無いか、極めて少ないので、 他者を全面的に受け入れるということができません。 ナルシストは、他者から愛されたいという欲求(=自己愛) を、 他者の視線を集め、他者から称賛され、他者から認められることで満たそうとします。 それが愛されることだと思っています。 それは、大きな勘違いなのですが、 ナルシストは、それが勘違いだとは、夢にも思いません。 ナルシストが、他者の視線を集めるために、どうするかというと、他者を支配します。 つまり、他者を自分の思い通りにしようとします。 他者が自分の思い通りに行動することが、即ち、自分が愛されていることだ、 と思い違いをしているのです。 ナルシストが他者を支配するためにどんなことをやるかというと、 僕がレス【608】に並べた、人の嫌な面を全開にするのです。 ナルシストは、愛されたいという欲求を満たすために、 他者を受け入れ、愛するのではなく、 他者を強引に攻撃し、束縛しようとします。 そして、他者を自分の思い通りにしようとするのです。 『太陽と風』の話を思い浮かべればいいかもしれません。 |
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