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【415】

RE:七番目の方角

Piro3 (2014年03月08日 09時11分)
      【幸せな結婚  シーズンII】    第4話


      合コン当日 午後20時頃。

     数年ぶりの合コンにも関わらず、服装や髪形にあまり気合いを入れずに待ち合わせ場所へ向う俺がいた。

      この頃は服装やアクセサリーなどに頼らずとも 自分がモテるキャラ(資質)に成っている事を自覚していたし、

      なによりも アラサーの合コンとは必然的にお互いが結婚を意識するモノだけに
       出来るだけ普段の自分で行くのが良いと思ったからだった。

        年齢的にもこれからは 女性とそれだけ真剣な向き合い方をしなければならないと。

      だから今回の女性陣の中に もしそうゆう俺と同じ感性を持つ人が居たなら
        アッという間に結婚まで話が進むだろうと…

          そんな予感もしながら ワクワクして待ち合わせ場所に向っていた。。。
      


  
    しかしそんな俺の気持ちは

      居酒屋に入る前に合流した細川君から耳打ちされた「今日どうしてもヤリたい女がいるから もう片方の相手をよろしくな」
        という一言でサラサラと崩壊した。

     
         お… 俺の為に合コンをセッティングしてくれたんじゃなかったのか…… 鼻水

           っていうか 2対2って今知ったけど。。。

         っていうか、親しくもない俺をいきなり捨て駒に使うなんてヒドくないか…… 
             コイツのどこに男気があるんだよ。。。。と 


            腹立たしさまで芽生え、マジで帰ろうかと悩んだのだが。。
      
   


   
      いやいや俺待て待て……

        皆からイイ奴だと言われている人なのだから きっと細川君は奥が深いのだろう…
          もしかしたら「今日、女とヤリたい」と言ったのは 俺をリラックスさせる為の冗談かも知れん。。
       

          …うん、多分そうだろう。  いきなり他人を捨て駒に使うなんてあるワケないわ。。
         
          ふぅ… 危うくまたハヤトチリをしてしまうところだったぜ……。 と思い直して合コンに臨んだのだが

             
      数分後、「遅くなってすいませんw」と俺達の前に現れた 超可愛い娘と超残念な娘の二人組を見た時、

         細川君がマジで俺を捨て駒に使うつもりである事に もう疑う余地はなかった。

   

              つづく…

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RE:七番目の方角  評価

Piro3 (2014年03月29日 19時42分)

        【幸せな結婚  シーズンII】    第5話





      俺達の前に現れた可愛い方は 手入れされた長い髪と薄化粧の清潔感と愛嬌溢れる明るい笑顔…
          非の打ちどころがなく 道行く男ならば誰もが無意識に目で追ってしまうセンスがあった。
            
      残念な方は 薄目で見れば安めぐみ似と言えなくはないのだが、目と鼻と歯並びと服装までもが少しづつ残念な……
          直視するには難しさを秘めたこの娘が細川君の指示により 俺の対面に座らされた事は言うまでもない。。

   

       可愛い娘を横取りしちゃおうかなぁ…とゆう気持ちが芽生えながらも、

       モテ男と噂される細川君が
        この二人の女性に対してどんな接触をするかを観察したかった俺は盛り上げ役に徹したのだが。。
          
        細川君は可愛い方としか喋らず残念な方は完全無視。 まさかの完全無視。 ある意味での男気を見た気さえした。。 


    しかし俺の経験上 そんな男がモテるとは思えず… この後どんな展開で可愛い娘を口説き落とすのかを楽しみにしていると。。


        次に向かったカラオケ店で細川君は選曲する事もなく可愛い方にベッタリと寄りかかりながら
          「ねぇ〜〜今日僕と一緒にかえろぉ〜〜〜ねぇ〜〜 一回でいいからヤリたいのぉ〜〜 いいでしょうぉ〜〜〜」と

               50回ぐらい永延と繰り返していたので 俺は腰を抜かした。


       本当はその時に困ってコチラに助けを求めている可愛い方を細川君から奪う事も出来たのだが…俺は見て見ぬフリをし
           その二人を残して残念な娘を送って帰った。

    その時は可愛い娘を助ける事よりも、そんな手段で本当に女が落とせるのかを知りたいという俺の悪い癖が勝ったのだった。。


         その後の情報によると細川君の押しに負けた彼女は一夜を共にしたらしい。。。

          そしてその[押し]で細川君にヤリ逃げされた女性は 過去千人を超えているとも。。。

               


    これ等から解った事は

          押しに弱い優しい女性がこの世には意外と多く存在している事実と。         

          細川君はモテるのではなく
            [押し]を武器に手当たり次第に女を抱きまくったその結果として
             その中に本気で細川君を好きになってしまう女性が数%居たに過ぎないという事だった。

            
        そして 何故そんな彼が仲間からの評価が高いのか……それは

          彼はどうでもよい相手は虫ケラ扱いするが、自分に利がある存在には惜しみなく時間と心血を注ぐからなのだと。。
            今回の合コンでの行動を見ていてそれを強く感じた。          


       それ故か、その後に俺を[使える]と踏んだ細川君から「ナンパに行こう」と再度連絡が来る事は必然だった。 

         すでに心底 細川君を軽蔑していた俺だったが その誘いに二つ返事でOKを出し夜の街へ出かけた。

         それは細川君をフォローする為ではなく、女をオモチャ扱いするこの最低男に罰を与える為だった。。。



           つづく…
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