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【50】

松尾芭蕉 その2

一軒家タナカ (2002年08月07日 09時43分)
江戸の老舗店舗でキンパルを打ち続け連日の大敗、彼は悩みました。どうしてこうも勝てないのかと。。
いくら一生懸命打っても打っても薄情なカエルたち、彼らはまるで芭蕉をバカにしたかのように7匹一斉に現れては水に飛び込み、また現れては飛び込み、芭蕉はそんな蛙たちをうらめしくも思いました。
がしかし彼はある時気づきました。
老舗の厠の手洗い場に行き、用を足して手を洗っていた時、その横に水のたっぷり入った樽があるのを見つけました。何気なくそれを覗いたその時!彼は愕然としました。
そこに移っていたのは自分は、まぎれもなく蛙だったのです。
もちろん自分の顔が本当に蛙になる訳がありません。彼は自分の顔が某製薬会社のマスコットカエルに見えるほど、それはもうキンパル中毒患者だったのです。
その時彼が思い出したのがこの句。・・・というより諺。

「井の中の蛙 大海を知らず」

そうだ!いくら老舗とは言え江戸なんて全国に比べたら本当にちっぽけな世界、こんなところでいくら頑張ったって意味がないんだ。
よし、旅打ちに行こう!そうすればきっと何かが変わる!
そう思った芭蕉は、その日のうちに荷物をまとめ、住み慣れた庵を後にし、日本という大きな大海に希望を持って乗り出したのでした。

これが世に言う「奥の細道」ですね。
果たして彼の旅の先に待ち受けるものは一体なんなのでしょうか?
次回、乞うご期待!

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【56】

RE:松尾芭蕉 その2  評価

一軒家タナカ (2002年08月08日 08時52分)

北へ北へと歩きながら、芭蕉は各地のお店で転々と打ちます。しかし天性のヒキ悪なのか、どのお店で打っても銭は減るばかり。。。
旅をしているというよりはただ放浪してると言った方が正しいのかもしれません。
それでも彼は北へ進み、とある栄えた町につきました。
しかしその時すでに、彼の財布には悲しいかな今日の宿代すらもありません。
これでは江戸へ帰るにも帰れず、彼はしゃがみこみ思案にふけるしかありませんでした。

その時でした。みすぼらしいなりをした老人が1人、彼のそばで立ち止まりました。
老人は困っている顔をしている芭蕉にどうしたのかと尋ねます。
彼は自分の今の現状を事細かに老人に話しました。
すると老人は、「この道をまっすぐ東に向かうと海に出る。その海岸線にある店へ行ってみるがよい」
と言い残し、その場を去っていきました。
彼はそれを不思議な気持ちで聞いておりましたが、どうせ落ちるところまで落ちた身、言われたとおり行くだけ行ってみようと立ち上がりました。
東へ向かい海岸線を少し歩くとその店はありました。
なんのためらいもなく芭蕉はお店ののれんをくぐりました。
中はそれほど広くもなく、むしろさびれた感もありました。
彼はその中から得意・・あいや不得意のキンパルを見つけます。
どうせだめもとと、少しばかりある銭を全てここに投入する気で打ち始めました。
するとどうでしょう!わずか3ゲームで蛙3匹が出たのです!
初めての事だけに驚きを隠せない芭蕉でしたが、とにかくそのビッグを消化し、なりふり構わず打ち込みました。

・・・夕刻の時、
彼のそばには「千両箱」がありました。それもひとつやふたつではありません。まるで今までのヒキ悪を収束させるような勢いが止まらず、
宿探しで店を出なければいけない頃には10箱近くの千両箱に「寛永通宝」がぎっしり!それも縦詰め。超万枚と言うべきなのでしょう。
あまりの爆発に芭蕉も感動です。今までの苦労が実ったかのような、そんな思いで胸がいっぱいでした。
「なんという素晴らしい店なのだろう。いったい店の名はなんと言うのか。」
店を出て見上げた看板に書いてあった名前は、[パーラー松島]。
「松島や ああ松島や 松島や」
他にどんな感嘆文がありましょうや。他の何を口に出しても嘘になってしまうようなこの気持ち。
ただただそのお店の名を片言のようにつぶやき続ける芭蕉でした。
【51】

RE:松尾芭蕉 その2  評価

RITUMARU (2002年08月07日 10時04分)

裏「奥の細道」楽しませてもらってます。
きっと芭蕉が見た幻は紛れも無く0確の大蛙
あまりに大きい蛙の鳴き声に抜け忍芭蕉を
追う忍者たちが気づき芭蕉は台を捨てなければ
ならなかったというのはどうでしょうか?
次回も楽しみにしています。
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