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【378】 | RE:こんばんわ。 セイレーン (2013年07月21日 04時06分) |
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passerさん 初めまして >今、父に聴いてきました・・・。 >専攻が比較言語学でギリシア語とラテン語の本が沢山あるんですよ(笑) そうだったのですか? 私は、西洋古典学会の、松平先生、岡先生、中務先生に師事しましたよ。 原文もある程度は読めましたが、独語で勉強しました。 >ギリシア三大悲劇詩人、ホメロス、イーリアス、オデッセイア、クロノス宮殿、イカロスの翼、そしてソクラテス等は、ぼくのアドレッセンスです。 少し説明させて頂いてもよろしいでしょうか? ギリシア三大悲劇詩人は、アイスキュロス、ソポクレース、エウリーピデース。 ホメロスは悲劇詩人で、ギリシア三大悲劇詩人以前の詩人。 イーリアス、オデッセイアは、ホメロスが文字発明以前に著作した叙事詩 クロノスは、ゼウスの父で、詩人ヘシオドスの神統紀に出てきます。 イカロスは、クレタの王ダイダロスの息子ですね。 ソクラテスはみなさまご存知でしょう。 付け加えておけば、ガイアというパチ屋さんも、ギリシャ神話にありますね。 >トロイア戦争が神話でない事を証明したハイリッヒ・シュリーマンはご存知ですか? 勿論、存知あげておりますわ。 トロイアの遺跡を発見した実業家ですね。 19世紀後半にトロイア遺跡の第2層の都市を発見した。 そして、シュリーマンは、それが、ホメロスのトロイアと考えました。 現在では、考古学者により、第7層まで発見されているようです。 遺跡が発掘される以前、古典学者は、トロイア戦争が史実ではないと思っていました。 遺跡発掘後も、歴史的事実だ、歴史的事実でないという論争がありましたが。 歴史的事実だといった学者は、以下の見解のようです。 デルブフェルトは、遺跡の第6層の都市を、ホメロスのトロイアと考えました。 ブレーゲンは、遺跡の第7層前期の都市を、ホメロスのトロイアと推定しました。 そして、史実としてのトロイア戦争があったことは最早疑えないと言っています。 歴史的事実でないという学者は、以下の見解のようです。 カーペンターは、トロイア戦争は、歴史的事実ではなく、ミュケナイ世紀、前13世紀頃に起こった数々の戦争がトロイアの伝説と結びつけられたという意見を表明しています。 フィンリーは、第7層前期の都市が人間により破壊されたのが考古学的に証明されたとしても、破壊したのがギリシャ軍によるものであることまで証明されていないところを、反対の根拠にしています。 このように、対立した見解が論争形式として発表されておりました。 人文科学の分野ですら、根拠が示されています。 しかし、ピワで行われている技術論争ですら、根拠もない中傷や誹謗だけで、がっかりしますわ。 すみません、ここは、アイドルのお部屋でしたね。 それに、文字がオーバーしそうです。 お話をお続けしたいようでしたら、談話の、パリスの審判へお越し頂けませんでしょうか? それでは、失礼いたします。 |
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【386】 |
passer (2013年07月23日 13時00分) ID:VpFcBpXz |
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これは 【378】 に対する返信です。 | |||
セイレーンさん、こんにちわ。 >私は、西洋古典学会の、松平先生、岡先生、中務先生に師事しましたよ。 家に松平千秋さんって方の著作は何冊かあるんですが、ぼくも斜め読みはした事はあります。 でも、ぼくが楽しんで読んだのは、学術的に書かれていない呉 茂一さんの本です。 後、田中美知太郎さんの本なんかも読んだ記憶があります。 父は関根正雄先生のゼミでギリシャ語、ヘブライ語を学び、成田成寿・福田陸太郎等に英語教育を学んだそうです。 後は、俳優の矢崎滋の父である矢崎 源九郎先生にかなりの薫陶を受けており、江藤淳に怒られた話とかを懐かしそうに今でも話しています。 ぼくは頭が悪いので、何一つ、父の期待に応える事ができなかったのですが、『安易に迎合しない。節操を持って筋を通す。』事だけは守って生きて来れた気がします(笑) それから、独語で勉強されたと言う事は、独文学が専攻なのでしょうか? ならば、ヘルダーリンやリルケなんかも原書で読めるのでしょうか? 『マルテの手記』の冒頭 人々は生きるためにこの都会へやってくるのだが、ぼくにはそれがここで死ぬためにように考えられる・・・ なんて文章を読むと、 ドイツ語できるひとはいいなあ〜 と思ってしまいます。 >クロノスは、ゼウスの父で、詩人ヘシオドスの神統紀に出てきます 上記はぼくのおっちょこちょいなのですが、 クロノス→クノッソス ですよね!! 遠慮なく、間違いに乗っからないで、ぼくの間違いを訂正されてくださいね。 クノッソス宮殿からの逃亡を試みたダイダロス・イカロス父子は『翼』を用いますよね。 そして、太陽に近づき過ぎたイカロスは『蝋でできた翼』を溶かしてしまい、墜落し、海に沈んでしまいます。 ぼくは映画は観ないのですが、セイレーンさんはご覧になりますか? すごい有名な話ですが、ゴダールの『気狂い(きちがい)ピエロ』の終わりは、ランボーの永遠、 また見付かつた、 何が、永遠が、 海と溶け合う太陽が。 らしいですが、イカロスの落下のシーンは、 永遠 ですよね・・・。 それは瞬間を永遠に閉じ込める作業のようなものなのですが・・・。 パチンコ屋のガイアは、以前、仙台にもありました。 ガイアの件で思うのは、ホモサピエンスの誕生と共に近親相姦は語られてきたのだなと思ってしまいます。 母と交わり、子は父を殺す・・・ お願いですから、フロイトを引っ張ってこないでくださいね(笑) あと、レヴィ=ストロースもですよ!! 最後に、誘ってくれて嬉しいのですが、あそこは発足から拝見していますが、セイレーンさんから見て面白いですか? 正直、ぼくには分からないのです・・・。 きっと、ぼくのレベルが低いと言う事で、文学に関しては、ぼくの文学仲間と話していれば事足りるようです。 生田耕作、澁澤龍彦、種村季弘なんかのお話を伺うと、ぼくの守備範囲外なので、とても刺激的なんです。 最後にひとつ質問ですが、どこかでお話した事はありますか? そして、シュレディンガーさんに近い方ですか? 初対面でしたら、申し訳ありませんでした。 またのお越しをお待ちしておりますね。 では、失礼します。 |
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