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【2】

じょじょのひとりごと(前編)

じょじょ (2005年09月14日 01時32分)
今日の朝は気分が悪かった。
朝食のトーストにバターを塗って食べようとしたら、ツルリと手が滑ってトーストが床に落ちてしまった。
しかもバターを塗った方を下にして。
しかも、そのパンが最後のパンだったのだ。
仕方が無い、朝食抜きで出かけよう。
自転車に乗って走り出してすぐ、タイヤの調子がおかしい。
どうやらパンクしてしまったようだ。
バチうちに行くのに、パンクかよ、なんだが縁起が悪いな。

うーん、今日はツキがない日のようだ。
パチ打つのはヤメにしよう……とは考えるはずもなく、開店時刻にはしっかりとドアの前に並んでいるじょじょであった。

さて、今日は「大海」のイベントの日。
この店の「大海」のイベントは本当に釘を甘くすることを知っているのだ。
実際に「大海」のシマに行ってみると、あるある、パックリと釘を開けられた台が目白押しだ。
よさげな台が沢山ありすぎて迷ったが、取りあえず適当な1台を確保した。

打ち始めてすぐ、投資わずか1kで「タコ」の大当たり〜………は、右隣りの人の話。
まったくどういうヒキの持ち主なんだろう。
しかし、負けじと「カメ」の大当たり………は、左隣りの人の話。
おいおい、両隣で確変合戦始めるなって。
いたたまれなくなって台移動。
おい、そんな理由で台移動していいのか?
いいのだ。
経験上、爆発台の間にはさまれた台は大ハマリに決っている。
それに優秀台は他にもあるさ。

次に移動したのはやはり「大海」
右隣りはネクタイをしたサボリーマン。
しかし、朝からネクタイしてパチンコって、どういう仕事してんだろ。
左隣りは、推定主婦。
ダメオヤジに出てくるオニババ(知っている人いるのか?)のような感じのオバハンだ。
サボリーマンの方は面白くなさそうな顔をして静かに打っている。
左隣りのオニババはリーチの度にボタンを押しまくるちょっとうざったいタイプだ。
「あの〜、意味を分からずボタン連打するの止めてもらえませんか、ウルサイしなですけど。」
なんてとても言えない(恐いので)。

隣りの人の観察はもういい。
問題は自分のほうだ。
「大海」は前回特大ハマリを喰らって撤退したばかり。
今日もまた、150回転させてスーパーリーチのひとつもない。
27回/kの回りをキープしているとはいえ、なんだか嫌な感じだ。
このまま一生大当たりがひけないような不安さえある。

が、……大当たりは突然やってきた。
泡もでないような期待度激低のリーチだったが、カニが走った。
そのまま7連チャン(時短中の引き戻しを含む)。
うひゃひゃひゃひゃ。
たのしーねー。
朝の面白くない出来事など完全に忘れた。
そりゃそうでしょ、楽しい思いをするためにパチンコしに来てるわけだから。

7連チャン後、100回転も回さずに確変をひいた。
今度は6連チャン。
もう何も言うことはない。
このまま時の流れに身をゆだねてもいい。
頭の中は空っぽ、いわゆる無我の境地という奴だね。

ところで、隣りの人はどうしたかな。
二人ともまだ大当たりをひいていない。
回転数にして900回転ほど。
よく粘るものだ。
オニババの方はあからさまに不機嫌そう。
ボタンを叩く手にも力がはいる。
(だから、うるさいってんだよ。)
頼むから他行ってくんないかな。
だいたいだね、アンタ主婦だろ。
今頃旦那は一生懸命会社で働いているだろう。
なのに、アンタはそうやって遊んで金を浪費している。
旦那様に申し訳ないとは思わないのかい。


つづく

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【3】

じょじょのひとりごと(後編)  評価

じょじょ (2005年09月14日 01時33分)

つづき

さて、サボリーマンの方は…

サボリーマンの方は静かだが、魚群を何度か外して「はぁぁぁ〜」という地獄に引き込まれるかのようなため息を漏らしていた。
うん、アンタもねえ、ヒキが悪いタイプだねえ。
悪いこと言わないから早いとこ会社に帰った方がいいよ。
それとも会社に帰りにくいような事情でもあるのかい。
案外リストラされて会社にも家にも帰れなかったりして。

1000回ハマリの少し手前、ようやくオニババが確変をひいた。
  「やったわ。」
大当たりをひいた瞬間、オニババの顔がまるで少女のように光り輝いてみえた。
オニババなんて言ってゴメン。
一瞬とはいえ、美しく見える時もあるんだね。
大当たりを境にして、これまでブスッとしていたオニババが急に話し掛けてきた。
「あたしさぁ、今日はついていない日だから、簡単には当たらないとは思ったよ。でもねぇ、ここまで当たらないとはねぇ。でも粘ってよかったよ、ホントによかった。」
オニババも辛い思いをしてきたんだねぇ。
でも、良かった。
この確変大当たりで、嫌な事全部忘れたかのように顔中を笑顔している。

一方、サボリーマンの方は…。
こちらも1100回転を少し超えてようやく大当たりをひいたようだ。
しかも、再抽選で確変に昇格した。
再抽選が始まった瞬間、サボリーマンは「おおっ」という声も漏らした。
サボリーマンもこれまでの渋い表情を、柔和で楽しげな表情に変えた。
やれやれ、良かった、良かった。

………

そして午後3時頃、3人とも爆発していた。
俺は15箱、隣りの二人もそれぞれ10箱以上だ。
いつの間にか3人とも昔からの友達どうしのように奇妙な連帯感のようなものが生まれていた。
少し前まではまったくの赤の他人がいつの間にか仲良くなってしまう。
これもパチンコの効用のひとつだ。

パチンコやっていて良かった、と今つくづくそう思う。
誰であっても、世の中を生きていくにあたって嫌なこと辛いこと沢山あるものだ。
だが、パチンコしている間は、嫌な事辛い事を忘れて純粋に遊ぶ事ができるのだ。

世の中にはパチンコ(パチスロ)をやる人とパチンコをしない人がいる。
パチンコをやったことがない人は本当に不幸だと思う。
パチンコ・パチスロを知る人は幸せだ。
なぜなら楽しむということを知っているからだ。
人生は遊びであり、楽しむものなのだ。

くよくよと悩む者よ、パチンコ屋に行こう。
真面目くさって悩んだり考え込んだりすることが何の意味もないことが分かるはずだ。

さあ、みんな、パチンコ屋に行くのだ。
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