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RE:パチ業界を健全化する為に議論するトピ

蒼白い彗星 (2011年10月10日 14時58分)
業界解説者Aさん、お返事どうもです。

 ちょっと長くなります・・・
 まず厳密には朝鮮戦争は終わっていないので、実質戦争の影の主人公である大国の都合で南北は分断されたまま現在に至る、と表現するのが適切かと思います。

 ここからは、南北分断の経緯をザックリと・・・
 まず米国のソ連に対する反発から、北緯38度線を境界線とした南北分割統治が始まります。結果、米ソの対立に加え南北それぞれに様々な勢力が乱立して、政治思想の対立が激化し、半島は極めて不安定な状況に陥ります。
 そこで米ソ両国は横暴ともいえる政治介入を行い、ソ連は金日成を、米国は李承晩を、それぞれ据えて、その他の勢力をことごとく排除・粛清していきました。
 最終的に北は金日成による北朝鮮、南は李承晩による韓国が設立され、南北の対立は決定的なものになります。なお米ソとも国家樹立が完了すると、さっさと軍政を解き、ほぼ撤退していきました。
 そんなわけで、両国とも米ソのエゴのぶつかり合いがスタートですから、甘んじるを通り越して完全な蚊帳の外状態だったわけです。
 そして朝鮮戦争が勃発。そもそもは北朝鮮による南への侵略戦争でしたが、途中からの常任理事国参戦により、もはや朝鮮半島の一国同士の戦争の枠からはずれていきました。米軍中心とする多国籍軍は中国進行まで視野に入れ始め、一歩間違えれば第3次世界大戦に発展しかねない状況へと変貌していきます。
 それを恐れた米ソ両政府は停戦を模索しはじめ、最終的に北緯38度線付近を停戦ラインとする案が採択されました。結局、米国とソ連の戦争に変貌しちゃってたわけです。

 長々となってしまいましたが、双方とも政治思想が違うだけで、独裁政権という点では何も変わりませんでした。
 韓国が先に独裁政権の終焉を迎えましたが、それでも10年かかりましたし、軍事政権に変わっただけで民主国家とは言い難いもの。80年代後半にようやくまともな自由選挙が実施され、90年代に入って民主主義国家として認知されはじめました。
 対して北朝鮮はご存知の通り、金政権の独裁状態が現在まで継続され、弾圧や粛清も現在進行形です。民衆は情報統制で何も知らされず、何かを知るもの、何かを企てるものは例外なく弾圧や粛清の対象となり消えていきます。中核を担う人々は全てを知っているでしょう。でも、その人々の大多数が金政権の忠実な手足なのです。
 ソ連崩壊後は確かに統一への数少ない機会だったかもしれません。ただ、その頃には南北の政治構造、経済力の乖離が決定的でしたから、米国による北朝鮮への軍事介入以外方法は無かったでしょうが・・・無論、国際世論の支持は得られなかったでしょうから、やはり無理だったのかな・・・。

>でもねぇ・・・・中国が北を「軍事防波堤」として維持したいと捉える解釈は時代遅れではないでしょうかねぇ
>特に中国は「開放の蜜」を存分に味わってますから・・「北の王朝気取り」を厄介な昔馴染みとして持て余しているのでは?

 中国が開放しているのは、経済・産業分野が中心です。思想に対しては著しい制限があり、政治体制は共産党による一党独裁体制を維持し続けています。
 もし朝鮮半島が著しい民主主義体制への傾倒、情報・思想に対する自由が認められるなどした場合、隣接することになる中国にとっては、自国体制を弱体化させる懸念が生まれます。ネット規制の半端なさも、その表れでしょう。北朝鮮の存在は体制維持をより確実にする、それなりのメリットを持つことになります。だからこそ、多額の経済的支援が行われたりするわけです。
・・・すみません。スレチなことで長くなりました。

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RE:パチ業界を健全化する為に議論するトピ  評価

業界解説者A (2011年10月10日 17時43分)

蒼白い彗星さん こんにちは

> ここからは、南北分断の経緯をザックリと・・・

わたしは1946年の戦後生まれ(父が上海に従軍していたので終戦直後の早い段階に帰還できた?)ですので、半島動乱そのものは見聞きしてませんが・・

「李承晩ライン」とかで日本の漁民が数多く拿捕されたり、近隣に掘っ立て小屋住まいの朝鮮の方々がいらっしゃったり・・・小中学では同級生の中に数人はいらっしゃた記憶があります。仲良く遊んでいましたな。営んでるホルモンを御馳走になったり・・

後年に至って・・・中近東で韓国企業の方と仕事で接触したり(KAL撃墜事件の頃)本国政府機関への納入などで研修の受け入れや現地での稼動支援などで見聞を実体験しました。

日本人とは異なる行動基準など・・お付き合いする上での理解を深めるために、会社の国際企業人研修なども含めて・・・知識を増やしてきましたね。

ということで、粗筋は概ね理解しているつもりです。

現役最終章の頃にセキュリティ関係の事業展開があり、初めて(K)OB関係者と接触して・・・リタイア後にパチ遊興を・・と

まぁ・・民間のメーカー育ちですから知識といっても高が知れてますけどね

> もし朝鮮半島が著しい民主主義体制への傾倒、情報・思想に対する自由が認められるなどした場合、隣接することになる中国にとっては、自国体制を弱体化させる懸念が生まれます。ネット規制の半端なさも、その表れでしょう。北朝鮮の存在は体制維持をより確実にする、それなりのメリットを持つことになります。だからこそ、多額の経済的支援が行われたりするわけです。

その共産党の一党独裁体制がどこまで持ちこたえられるか?は・・・昨今の綻びを見る限りは「中間層の生成」の進展に伴って困難を極めている・・即ち、時間の問題でしょう

ムカシのように軍部が突出行動に訴えることは兵器の破壊力が強大になり過ぎていて最早、無理でしょうし・・・伝統的に実戦に弱いのが中国国民の特徴でもありますし、犠牲を厭わない人海戦法も通用しない時代ですよ。もう過去のような強大国間の「戦争」は起きないでしょう・・

いずれにせよ経済開放による人民の変質がキーなのであって民度の向上による要求レベルを既得権層が押さえ込むには限界があるというものです。

中国既得権層の敵は外国にあらず、国民自体なのだということですな。

中国そのものの生い立ちから見ても帝が君臨してきた地方軍閥構造どおりに、共産化した現代でも「帝支配→共産党一党支配」で、地方はなんら変わっていないとの見方もあるし・・・

単一理念での「大躍進」や「人民公社」などは膨大な犠牲者を出して大失敗してるし・・

効率を重んじれば・・必然的に15単位くらいの合衆国化するほうが正解ということにもなる。

通貨を統合したメガ共同体というものはEUの現状を見ても「為替調整効果」が使えないから・・・破綻しますしねぇ

見方を変えれば、今の中国はEUが抱えるジレンマと通じる国内不合理に悩まされている

大き過ぎる他民族連合国家というのは、そもそも存在自体が無理なんでしょうなぁ

米国による一極体制が線香花火に終わったのはそういうことの証左でしょう。

中国共産党が一番怖れているのは「国内覇権の崩壊」なんだろうけど・・・実現不可能な「新型の万里の長城構築」なんて重要視してないでしょ?

今や膨大な数の人民が海外留学や観光渡航して見聞を広めているのだから・・・

北を防波堤になんぞは化石化した「作られた緊張」と考えます。
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