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【211】

母の日  評価

チュウエイ (2015年05月10日 23時18分)


 皆さん、こんばんは。


 最近めっきりパソコンを開くことがなくなってきたチュウエイでございます。


 ということで、今日は頑張って連日のカキコです。多分また当分開けなくなると思うので。


 あっ、そうそう、昨日書き忘れましたが、昨日の夕飯は手打ちそば屋でざるそばとざるうどんのダブルパンチでした。


 そのそば屋も小学生のころ家族とよく行っていたお店。なんか嬉しい。これからも引き続き頑張ってほしい。


 で、今日のお昼はジョリーパスタ。ってどんだけ炭水化物やねん(汗)


 ・・・でもいいんですよ、体の健康には心の健康が必須。たまにはそういうときがあってもいい。


 ・・・って、いつもやないか〜い(髭男爵風)




 そう言えば、ここのジョリーパスタも20数年前、姉貴と二人で来たことがある。


 そのときはめっちゃお腹がすいてて、「姉貴も少し食べるやろ」と言って、一人で4皿も頼んだ。


 店員さんが、「あとからまた誰か来られますか?」と聞いてきたので「いや、二人だけですよ」と答えたときの店員さんの驚いた顔がすごくおもしろく(申し訳ない)、店員さんが去ったあと、姉貴と二人でおもわず笑ってしまった。


 結局、姉貴が1.5皿、私が3.5皿くらいたいらげたのかな。今となってはいい思い出。


 と、そんなことを思い出していると、昔から外食することがすごく多かったことに気づく。




 週に一度は必ず、ロイヤルホストに連れていってくれた。姉貴と二人で、フライドポテトの取り合いをした。


 そして特別な日には、1枚3000円もする高級ステーキ店に連れていってくれた。


 寿司屋もうなぎ屋にもたくさん連れていってもらった。


 決して裕福であった訳ではない。かなり無理をしてたと思う。


 オヤジは愛車のカローラを十何年も大事に乗っていた。車が好きで、ベストカーは毎月欠かさず買っていた。


 本当は買いたい車、乗りたい車があったと思う。でも買わなかった、買い替えなかった。


 おふくろは、私が物心ついたころにはすでに働きに出ていた。私の面倒は姉貴がみていた。


 仕事帰りに買い物をして、すぐに夕飯の支度をしてくれた。


 それで十分だった。おふくろが作るご飯で大満足だった。


 外食したいなんて、私も姉貴も一度も言ったことがないと思う。


 でも、なぜだろう・・・


 

 今日は母の日。お決まりだが、花をプレゼントした。姉貴は何をプレゼントしたのだろう。


 あの頃から、こういう日々を描いていたのだろうか。何が幸せで、何をもって有意義だと感じていたのだろうか・・・


 オヤジとおふくろは、私と姉貴に、どういう未来を描いていたのだろうか・・・




 そんなことを考えていた。


 でも多分、みんな同じ。私が娘に描いている未来と何も変わらない。


 そんなことを思った母の日でした。

 
【210】

今昔物語  評価

チュウエイ (2015年05月10日 01時01分)



 今日のお昼は想夫恋の焼きそばを食べに行った。


 こちらに戻ってきて結構な頻度で行っている。


 当時の美味さと変わらないと感じたのは今のところ想夫恋だけ。


 ラーメン屋はすでに20軒以上は行った。


 一蘭、大砲、大龍、大晃、清陽軒、丸星、モヒカン、花月、金龍、龍の屋、満州屋等々。


 でも大変申し訳ないが、私の納得するラーメンにはまだ出会っていない。


 ・・・一体どうしてしまったんだろう。当時はあんなに美味しかったのに・・・


 それとも私の記憶だけがそう思っているのだろうか。あまりにも期待が大きくなりすぎて、そう感じてしまうだけなのだろうか。


 でもいつか、納得できるラーメンに出会えることを信じて、これからも足を伸ばして行こう。




 さて、久しぶりに地元で生活すると、帰省では気づかなかったことがたくさんあることに気づく。


 自転車で有名な中野浩一の出身校である某高校は、知らないうちに名前が変わっていた。


 当時250円だった丸星ラーメンも今は一杯400円。まぁそれでも今時500円でおつりがくるラーメンもそうそうないだろうが。


 昔、日本一の売り上げを誇っていた西鉄久留米駅前のマクドナルドも潰れてしまった。


 その他にもたくさんのお店がなくなっている。若いころ、私が足しげく通ったお気に入りの店たちも結構なくなっている。


 まぁその分、新しいお店もたくさん増えているが、やっぱり少し寂しい。




 そんな中、あることに気づく。私の中ではプチ発見。


 そう、なぜかリンガーハットだけはほとんどが残っているのだ。


 成田山前のリンガーハットも、東合川の国道沿いも、八女のリンガーハットもまだ残っている。


 私が小学生のときにはすでにあったので、もう30年以上も続いている。


 これはある意味すごい。


 たくさんのお店が潰れていく中、昔と変わらない盛況ぶり。


 これはいわゆる勝ち組と言っていいでしょう。


 勝ち組というのは勝ち続けること、負けないこと。


 勝つことはそんなに難しいことではない。ときには運だけで勝てることもある。


 でも勝ち続けることは至難の業。負けない理由は必ずあるのだ。


 そう、パチンコがそうであるように。




 ・・・と、ちょっと強引な気もするので話を変えましょう。


 この前、大昌園(焼肉屋)の本店に行ったとき、午後8時くらいだったが1時間待ちと言われた。あとから来る人が次々と席に案内されていく。


 そう、みんな予約しているのだ。


 ある焼き鳥屋に行ったときは、完全予約制と言われて断られた。


 おぉ、なんて強気な営業だ。


 宴会でもないのに予約が必要なんて、なんか住みにくい世の中になったなぁ。


 まぁでもやっぱり、うまいもん食べようと思ったら予約するべきなんでしょうね。


 でもやっぱり私には性に合わないかな、色んな意味で。




 『行き当たりばったり』




 いい言葉じゃないですか。レールじゃない。そのときそのときの状況に応じて柔軟に対応していく。


 ある部分においては人生これでいい。特に私生活においては刺激があっていい。




 ・・・まぁただの体たらくなのかもしれませんけどね(汗)





 これマジか 激ウマ店が 潰れてる あの日の味が 忘れられない


 
【209】

自転車に乗れた日  評価

チュウエイ (2015年05月03日 00時03分)


 娘は小学3年生。まだ自転車に乗れない。


 当然だが、友達はみんな乗れる。クラスで自転車に乗れないのはただ一人、娘だけ。


 忙しさにかまけて自転車に乗ることを教えなかった。全ては私の責任。


 最初に買った自転車は、補助輪を取ることなく、体に合わなくなったので引っ越しと同時に処分した。




 私は楽観的に考えていた。


 私は自転車を練習した記憶はない。補助輪を外したその瞬間から普通に乗れたような記憶がある。


 だから娘もすぐに乗れるものだと思っていた。


 だが現実は違った。


 


 「私も自転車乗れるようになりたい」と娘が言ってきた。


 当然だ。友達はみんな乗れるのに、自分だけ乗れないから恥ずかしい思いをしたことだろう。


 この現実は私の責任。そして私には乗れるようにしてやる義務がある。


 よし、このゴールデンウイーク間に絶対乗れるようにしてやる。




 早速今日の午後、公園に練習しに行った。


 でも同年代の女の子とか周りでたくさん遊んでいて、見られるのが恥ずかしいと言う。


 うーん、困った。どこかいい場所はないだろうか・・・と、ふと思い出した。


 私の実家の近くに集荷場がある。そこにはたしか広いアスファルトのスペースがあったはずだ。


 久しぶりにその場所を訪れる。集荷場はかなり老朽化していたが、ちゃんと広場は残っていた。


 よし、ここなら大丈夫、誰も来ない。周りを気にせず練習に打ち込める。




 よし、練習開始。


 とりあえず乗せてみる。


 ・・・ダメだ、全くバランスが取れない。力が入りすぎてる。


 このままじゃムリだな・・・仕方ない、片方だけ補助輪をつけるか。


 そしたら娘は、倒れないように一生懸命補助輪のほうに体を預けている。


 そりゃそうか、怖いからどうしてもそっちに力がいくんだな。


 まず自転車というものに慣れないとダメだな・・・


 ということで1時間くらい自由に漕がせてみた。


 体をうまく補助輪に預けて楽しそうに漕いでいる。その要領はコツをつかんだようだ。


 ペダル漕ぎもスムーズになってきたし、もう怖さもないだろう。


 よし、次はいよいよバランスだな。


 「○○、補助輪が地面についてるってことは、体がそっちに傾いちゃってるってこと。それだと補助輪がないと倒れちゃう。

  真っ直ぐ走ると補助輪は地面につかないんだよ。だから次はなるべく補助輪がつかないように意識しながら漕いでごらん。それがバランスを取るっていうこと」


 最初は補助輪が地面にこすれる音が延々と続いていたが、段々とこすれる音がなくなる時間が多くなってきた。


 「なんとなくバランスってわかってきた」


 更に1時間ほど経つと、真っ直ぐ走ってる間はもうほとんど補助輪が地面にこすれることはない。


 「よし、補助輪取ってみようか?」

 
 「うん」


 最初の漕ぎ出しがなかなかうまくいかなかったが、コツを教えながら何度も練習しているうちにある程度できるようになった。


 バランス感覚もだいぶ身についたようだ。直進ならほとんど問題ない。足をつかずにちゃんと乗れる。


 Uターンはまだできるときとできないときがあるけれど、あとはもう時間の問題、すぐにできるようになるだろう。




 「まさか乗れるようになるとは思わんかった。なんか信じられん」


 額いっぱいの汗をぬぐいながら、本当に嬉しそうに娘がそう言った。


 
【208】

涙の意味  評価

チュウエイ (2015年04月28日 22時31分)


 私はベンガルさんみたいになりたいと思った。


 なぜそう思ったのだろうか・・・


 人を惹きつけるということは、そこに明確な理由がある。でも、理屈ではないのかもしれない。


 僅かではあったが、ベンガルさんと触れることができた日々。


 今はもう遠い。


 そして、まさごさんも旅立たれてしまった・・・


 失ったもの、そして、得られたたくさんのかけがえのないもの。


 それらの全ては、今どこにあるのだろう・・・


 ベンガルさんは、幸せと悲しみの総和に大差はないと言われた。


 それが意図するもの、そして、その真意については私にはまだわからない。


 でもそれが、『思い』であることだけはわかる。それだけはわかる。痛いほどそれを感じたから。




 地元に帰り、旧友と会い、涙が溢れて止まらなかった。


 こんなに嬉しいことはないのに、そこには笑顔だけがあればいいのに、なぜか涙が止まらなかった。


 物心ついてから30を過ぎるまで、人前で泣いたことなんて一度もなかった。


 でもなぜ今は・・・




 人には感情がある。そして波もある。


 年を追うごとに積み上げてきたその『思い』は、幾重にも積み重なり、安定していくものなのだろうか。


 ・・・いや、もしかしたら、安定する必要すらないのかもしれない。


 でも、私の思いはあの日に返る。


 気づけばいつも思い出してしまう。あのときを、あの時間を、そして、あの真っ直ぐな眼差しを・・・


 私はその瞳を直視することができなかった。


 その優しげな瞳は、当時の私には眩しすぎた。どうしても恥ずかしさを堪えることができなかった。


 ・・・今はどうだろうか。


 ・・・多分変わらない。


 いや、少しは変わった。でも、本質は変わらない。


 でも、変わることと成長することはまた違う。


 変わってない。でも、成長はした。


 そう、今ならわかる。この涙の意味が・・・





 思い出す あの日あのとき あの時間 忘れかけてた 思いを胸に・・・


 

 
【207】

オヤジの気がかり  評価

チュウエイ (2015年04月17日 23時48分)



 新生活がスタートした。


 今はもう完全に落ち着いているが、こちらに来てすぐ、はらわた煮えくり返る出来事があった。


 引っ越してきた次の日、なんと車上荒らしに遭ってしまったのだ。


 私には全く縁のないことだと思っていたのだが・・・


 予期することもできなかった。まさかアパートの駐車場でド派手に助手席の窓をカチ割ってくれるとは・・・


 盗られたものと窓の修理代で10万程度の被害。


 まぁでもそんなことはどうでもいい。車内に物を置いていた私が悪いわけだし、その点については猛省した。


 私が許せないというか納得がいかないのは、地元でこんなことがわが身に起こってしまったという事実。




 『誰の車だと思っとんじゃあ!!』




 ここ数年、この辺で車上荒らしはほとんど起きていないと警察が言っていた。でもそんな情報はいらない。そして多分、見解も間違っている。


 指紋を採取してくれていたが、そんなものは意味がないだろう。素手で行った犯行ではない。


 窓の根元を狙うような形で傷が残っていた。その痕跡から、素人じゃないというか初犯でないのは想像がつく。


 多分、泣き寝入りするしかないのだろう。


 まぁでも別にいい。


 私が許せないのは、この出来事により、娘が恐怖心を覚えてしまったこと。そのことがすごく腹立たしかった。


 できれば、狙った相手が悪かったということを嫌と言うほど思い知らせてやりたかった。


 犯人よ、もう一度言う。




 『誰の車だと思っとんじゃあ!!』




 ・・・と、なんか負け犬の遠吠えみたいになってしまったので、この話はこれくらいにしておこう。




 実は私にはもう一つ、気になっていることがあった。


 娘は新しい学校を楽しいと思えるだろうかって。


 あいつがそうであったように、私も娘のことで学校に望むのはそれだけ。


 初登校の日は、娘の話を聞いてあげようと思って早めに帰宅した。




 「学校どうだった?」


 「先生見た目怖そうだったけど、話したら優しかった」


 「そっか、よかったな。友達できそうか?」


 「告白された」




 なぬ!?




 「ストーカーとかされたら嫌だなぁ」




 ・・・って、そこは高校ですか?大学ですか?いやいや小学校ですぜ。今はそんな時代?




 娘が寝たあと、妻と話をした。


 妻も一緒に学校へ行ったみたいだ。


 全校生徒の前でハキハキと転入の挨拶をしたらしい。その姿を見て感心したと言う。


 そして同級生の男の子が妻を見てお母さんだと気づいたらしく、妻に対してこう言ったそうな。




 「あの子はオレが守る」




 ・・・マジっすか(汗)


 今はそんな世の中?私が小学校低学年のときは、好きな女の子がいても絶対口外なんてしなかったと思うんですけどね。


 まぁでもあれか、親バカで申し訳ないが、マンガやドラマでよくある、転入したその日に学校中のヒロインになるっていうあれですな。


 うんうん、わかるわかる。


 とりあえずよかった。今はもう本当に学校が楽しそうだ。




 そして、部屋に飾られた2歳当時の娘のあどけない写真をみて、涙しているオヤジがいた。





 久方の 地元洗礼 身に受けて 心新たに 歩みを誓う


 
【206】

繋がり(前編)  評価

チュウエイ (2015年04月16日 23時59分)

 
 もう1年以上前になるが、姉貴から、会社の後輩にいい人いたら紹介してほしいと言われた。


 後輩というのは28と30の女性二人。


 当時はまだ関東に住んでいたので、どうやって福岡の人を探そうか色々考えた。


 正直、福岡で30前後の知り合いなんて皆無。


 さて、どうしたものか・・・




 と、あることを思い出した。


 昔世話した後輩が自衛官になったと聞いた記憶がある。


 真偽のほどはわからないし、もし本当だったとしてすでに辞めているかもしれない。


 でも今のところ他にアテはないし、いい方法も浮かばない。とりあえず確かめてみる価値はあるだろう。


 でももう20年近く会ってない。どうやって連絡取ろうか・・・


 おふくろに電話してみる。するとなんとなくだが松川(仮名)のことを覚えているという。


 とりあえず実家の電話番号を調べてくれと頼んだ。


 すぐに回答がきた。電話してみる。お母さんが出た。すると何と私のことを覚えていた。


 つーかオレ、お母さんと会ったことあったっけ?


 

 それはさておき、松川は家を出て、今は市内に住んでいるという。そして噂通り自衛官であることもわかった。


 お母さんは快く携帯の番号を教えてくれた。もっと手間取るかと思っていたがなんかあっけなかったな。




 「おぅ、松川、オレ、わかるか?」(いや、わかるわけねぇだろ)

 「すみません、どちら様でしょうか?」

 「チュウエイ」

 「・・・チュウさん?マジ?マジっすか?」

 「おぅ、声でわかれよ(笑)」(だからわかんねぇって)

 「なんすか、戻ってくるんなら事前に連絡くださいよ」

 「いや、別に戻ってねぇし、しかもわざわざお前に連絡するわけねぇだろ(笑)」

 「相変わらずキツいっすね(笑)っていうか、相当久しぶりですよね。でも急にどうしたんすか?なんかあったんすか?」

 「まぁ大したことじゃねぇんだけど」

 「・・・何か嫌な予感がするのは私だけでしょうか?」

 「当たり」

 「これにて失礼します」

 「こらこら、じゃあ手短に言うぞ。男紹介してくれ」

 「・・・失礼します」

 「こらこら、冗談じゃねぇんだって。アラサーの女の子二人に自衛官紹介してほしいんだ」

 「あっ、そういうことですか。てっきりまた危ないことやらせるのかと思いましたよ」

 「何だよそれ、オレは一体どういう風に映ってんだよ(笑)」

 「冗談です(笑)何か縛りあります?」

 「なんだ縛りって?」

 「あっ、条件ってことです」

 「あっ、それ聞いてなかったわ。今度確認しとく」

 「とりあえず、福岡、佐賀、熊本、そして大分くらいまで手を伸ばせば軽く100人は集められますよ」

 「さすが自衛官だな。それだけいればいい人見つけられるだろう。なんかやる気出てきた。また連絡する」

 「わかりました」




 最初は面倒臭いこと頼まれたと思っていたが、松川と話して光が見えてきたからか、すごくやる気になっていた。


 姉貴に好みとか色々聞いてみたが、姉貴の「一回会ってみれば?」の一言で決心した。


 多分、松川と話していなければ会おうという気には一切ならなかっただろう。

 
【205】

繋がり(後編)  評価

チュウエイ (2015年04月16日 23時58分)


 

 そして私は福岡まで行くことにした。旅行も兼ねて家族で。そしてファミレスで二人と会う。


 核心には触れず、世間話をする。そういう中でどういう人か感じ取ろうと思った。


 色んな話の中でたくさん感じ取った。そしてやはり、最終的な私の思いは一つになる。


 なんとかいい人と巡り合わせてやりたい。そう思った。


 でも最低限のことだけは確認しとかないといけない。


 自衛官にどういう印象を持っているのか、年齢はどれくらいまで許容か、地域的にはどこまでOKか。


 妻の意見も聞く。そしてほぼ固まった。




 「松川、条件言うぞ。バツがついてなくて、なるべく太ってなくて髪がある人。以上だ」

 「それだけ?それだとほぼ全員ヒットしますよ。基本的にバツの人は考えていませんでしたから」

 「ああそれだけだ。あっ、年は常識の範疇でな。あと、当初は福岡の人から攻めていってもらえるか」

 「御意に」

 「あっ、今から二人の写メ送るから、相手に必ず見せてくれ。その中で会って話がしたいという人だけにしてくれ。
  あと、そっちの写メも必ずな。変な遠慮が出てしまうのはよくないし、顔のタイプってのは少なからず誰にでもあるものだから」

 「御意に」

 「おっと、大事なこと忘れてた。自衛官だから変な人はいないのかもしれないけど、お前のイチオシというか、お前が認めた男じゃないとダメだからな。
  写メ見ればわかると思うけど、二人とも独身なのが不思議なくらいの人だから。そこは頼むぞ」

 「オレがチュウエイさんに恥かかせたことあります?」

 「いや、そういう意味じゃねぇんだけど、まぁ、余計な心配だったな(笑)」




 次の日、早速写メが送られてきた。


 はやっ!!


 向こうが気に入るのはまぁ当然として、松川のヤツ、最初から決めてたな。


 うんうん、なかなかの好青年。性格的にはあいつのお墨付きだから、これはいいんじゃないの。


 すぐさま二人に写メを送る。案の定、会って話がしてみたいと返信が来た。そしてできれば二人一緒がいいと言う。


 個人的には、個別にそれぞれと会ったほうがいいかなと思っていたが、まぁそれもありでしょう。あとは男性陣がうんと言うかだな。




 「松川、会ってみたいって」

 「でしょ」

 「でも2対2で会いたいって言ってんだけど、そっちの二人は知り合いか?」

 「ああ、大丈夫っすよ、オレが言い聞かせますから」

 「問いに答えろよ(笑)つーか、それって職権乱用じゃねぇのか?」

 「冗談です(笑)同じ部隊だからお互いよく知ってます」

 「そっか、じゃ安心だな。二人とも忙しいだろうから、都合のつく日ピックアップしていくらか送ってくれよ。
  あとは彼女たちの都合も確認して調整すっから」

 「ラジャー」




 先月、一通の招待状が届いた。


 そう、紹介した二人のうちの一組が、この春結婚するのだ。


 もう一組がこの先どうなるのかはまだわからないが、こんなに嬉しいことはない。


 松川、お前はキューピッド役に向いているのかもしれないな。二人にとっては、忘れられない存在となったことだろう。


 

 松川、オレがお前に何か礼をしなくちゃいけないなと言ったとき、お前はこう言ったよな。


 二人の幸せそうな笑顔が何よりのお礼ですって。


 松川、お前はその素晴らしい組織の中で、オレの想像を遥かに超える成長を遂げたんだろうな。


 お前と話していると、それがよくわかる。




 でもあれだよな、人ってやっぱりみんな、どこかで繋がっているんだよな。そう強く思う。


 松川、本当にありがとう。





 縁結び 私はそんな 柄じゃない 柄じゃないのよ 思いがすべて


 
【204】

男と女と親子と夫婦  評価

チュウエイ (2015年03月17日 01時46分)

 

 今朝こんなことがありました。


 仕事上の話なので具体的には書きませんが、いつもはその仕事を男性がやっていて、それを見て感じていることがありました。


 『そんな型にハマった要領ではなくて、もっと周りの状況に合わせた柔軟な対応をすればもっとよくなるのに』と。


 まぁ違う職場の方なので、私が口出しするべきことでもないし、彼には彼のやり方もあるだろうし。


 でも今日はその仕事を女性がやっていて、私がいつも感じていたことを本当にそのままその女性がやっていたんです。


 そうそう、これこれ。


 客観的に見れば普通にこうなると思うんですけど、まじめに没頭しているとなかなか周りが見えてこないというかね、特に男性はそういう傾向が多いかなって思う部分もあります。


 あっ、なんかその彼を否定しているような感じになってしまいましたね、ごめんなさい。悪意はないです(汗)




 さて、昨日、また妻と一緒に録画していた流星ワゴンを観ました。でも私は正直、連続ドラマを観ることはほとんどありません。


 よくよく考えると、安堂ロイド以来ですかね、連ドラを観るのは。


 当然、観るようになるのにはきっかけがあります。


 妻はテレビがないと生きていけない人なので、色んな番組を片っ端から録画しています。


 大容量のHDDも、もうほとんど空きがないくらいにため込んじゃってます。


 「早く観て消さないと次の番組が録れない」


 これが妻の口癖です(笑)


 で、妻は昼間に一人で観る番組と、夜に私と一緒に観る番組とをわけているみたいです。


 長年付き添ってきたからわかるんでしょうかね、私が興味を示す番組とそうでない番組とが。


 まぁ当然のことながら、大半というか9割くらいはお笑い番組ですけどね(笑)


 でもたまに、年に1回くらい、ぶっこんでくるんですよ、ドラマを。


 で、やっぱり私はハマっちゃうわけです、そのドラマに。




 で、昨日また一緒に観てるときに妻がポツリとこう言ったのです。


 「やっぱチュウさんやな」と。


 私はあえてそのことには触れませんでしたが、もしかして似てるとでも言いたいのでしょうか。


 私はあんなに頑固じゃないし、カバチたれでもない・・・と思っています。


 どちらかというとカズのほうに似てると思うんですけどね、個人的には。




 でも家族を思う気持ちは同じでありたい、そう思いますけどね。


 不器用なだけに、意地っ張りなだけに生まれてしまう確執、ボタンの掛け違い、やっぱりあるんでしょうね、現実にも。


 傍から見てると本当にもどかしく感じるんですけど、当の本人たちはなかなかそうはいかないというかね。


 親の心子知らず。


 そして、子供の気持ちもなかなか理解してあげられない。ちゃんと経験してきてるはずなのにね。


 でもこういう現実の人生の物語が、生きていく価値でもあるんでしょうね。そうつくづく思いました。




 そうそう、家族と言えば、神無月の愛妻ぶり、観ました。


 離婚経験のある女性陣がみんな、100点満点、理想のダンナって言ってました。


 意識せずに自然とああいう行動ができる神無月は、本当にすごいと思います。


 相手に対する思いに一点の曇りもないんでしょうね、本当に素晴らしい。




 ん?ちょっと待てよ。妻が私にこれを見せたということは・・・





 妻が言う 流星ワゴンに 乗りたいと 取り戻したい 過去への旅路


 
【203】

そして未来へ・・・  評価

チュウエイ (2015年03月02日 23時42分)




 世は悲しい事件で溢れている。


 昔もハチャメチャで理不尽で、タチの悪いケンカも多かったけど、こうじゃなかった。


 どんなに大きなケンカでも、最悪の事態を想定することはまずなかった。


 当然、相手が道具を持っていたらそういうことが頭をよぎることもあったが、結果、そうはなっていない。


 その点は、最低限のモラルというか、ある意味、今よりも断然、健全だったのだと思う。


 文明の利器が誘発した悲劇は多い。そしてそれは後を絶たない。


 文明が発達すれば生活の利便性は増すけど、それに反比例するものもある。


 そして、その反比例によって生まれる事象は、その代償としてはあまりにも大きい。


 本当に便利な世の中になった。私が子供のころには、こんな世界を想像することもできなかった。


 でも人間の可能性は無限。これから更に加速して進化していく。


 車の自動運転が可能となる日は遠い未来の話ではない。音声認識による翻訳は、会話のスピードに追い付きつつある。


 いずれ、全ての家電が音声だけで操作できるようになるらしい。そう、手で操作する必要すらないのだ。


 そして人間も、脳以外は若返りが可能になるという。いや、正確にはそれすらも可能。


 ただ、人格そのものが変わってしまう。現時点では、記憶の書き換えまでは無理らしい。


 でもそんなこと、考えたこともなかった。夢のまた夢の世界。でももう、夢ではなくなりつつある。


 一体人類は、どこへ向かおうとしているのだろうか・・・


 そんな必要は、これっぽっちもないはずなのに・・・


 でもそれはある意味、仕方のないこと。人間に欲がある限り、そして、対価を得るというシステムが変わらない限り、進化は続いていく。永遠に続く。


 ・・・そしてそれは、ある意味、退化でもある。


 文明の発達が原因でないのはわかっている。ある一つの要因、ほんの些細なきっかけにすぎないことはわかっている。


 全ては個体、人間として健全であるかどうかにかかっているということはわかっている。


 『普通』でありさえすれば、こんなことは起こりえないこと。わかっている。


 でも、普通って何だろうか。当たり前って何だろうか。モラルって、健全って・・・


 本当は単純明快で答えは一つ。それが本来の姿であり、揺るぎない事実。


 でも、この現状に照らし合わせると、それすらも堂々巡りになってしまう。そう思わざるを得ない。


 だとすれば、その可能性を少しでも減らしたい、何とかしたい。そう思うのは私だけだろうか。虫のいい、独りよがりだろうか。


 人は『痛み』を感じるもの。いや、感じなければならない。


 『痛み』を感じるからこそ、相手に思いを致すことができる、慮ることができる。


 どんなに腕っぷしが強くても、痛みを感じない者には勝てない。そう、心のないものに勝てるわけがないのだ。


 私の信じてきたこの拳は、多少なりとも力になっていると信じてきたこの拳は、全く通用しない世の中になってしまったのだろうか・・・


 力が全てではない。わかっている。でも多少なりともその力が、抑止力となっていた。そう信じている。


 世の中を変えようなんて、そんな大それたことは思っていない。


 私ごときが、こんなちっぽけな生き物ができることなんて高が知れている。


 でも、無意味と思った時点で終わり。何も変わらない。


 全ては問題意識を持つことから始まる。たとえ表面に出てこなくても、その意識は必ず、変化をもたらすと信じている。




 たとえそれが、自己満足の世界であったとしても・・・




 あの方が、そうであったように・・・





 親として 子供に残す 未来には 自覚のもとに その先がある


 
【202】

美香、そして佐伯へ  評価

チュウエイ (2015年03月02日 22時59分)



 美香、そして佐伯、オレはある一つの決断をした。


 それが何なのか、いずれわかることと思う。


 最近、二人との日々をよく思い出す。


 ほらよく、昔はよかったってみんな言うだろ?あれって本当だよな、心底そう思う。


 でも、今に幻滅しているわけではない。現実逃避しているわけでもない。過去に戻りたいわけでもない。


 今もとても幸せ。これもまた真実。


 二人にはとても世話になったし、今でも色々気を遣ってくれてありがとう。感謝してる。


 もうすぐそっちに行く。みんなで飲もう。楽しみにしてる。


 実はもう、鬼神にも話してある。鬼神も楽しみだと言ってた。あっ、でも鬼神はお茶だけどな(笑)


 聞けば、二人ともあれ以来、鬼神とは会ってないらしいな。


 大きく変わった鬼神を見たら、ちょっとびっくりするかもしれない。


 でも中身は昔のまんま。美香があの日、ステキな人と言った鬼神と、佐伯がずっと憧れてた鬼神と、何一つ変わってないよ。


 いや、一つだけ変わったかな。怖いもの知らずだった鬼神が、少しだけ、現実を見れるようになったかな。


 以前帰省して久しぶりに会ったとき、鬼神がこんなことを言った。


 「今お前とやりあったら、もうとてもじゃないけど勝てないな」って。


 オレはすかさず、「昔だって絶対負けてねーよ」って切り返したけどな(笑)


 そしたら鬼神、すごく優しい顔をしてた。


 多分当時も、陰ではこんな優しい顔を持ってたんだと思う。


 佐伯、お前はオレほどではないにしろ、モテたからな、シブイおっさんになってるのは想像に難くない。


 美香、オレの憧れでもあり目標だった美香は、更に大人の魅力に包まれているのだろうと思う。


 そして思う。オレはどれだけ周りに支えられて生きてきたかということが。


 美香、そして佐伯、面と向かっては恥ずかしくて言えないから、ここに書く。


 本当にありがとう。そして、これからもよろしくお願いします。

 
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