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【33】

檸檬のKISS  RED 第26話 八方美人  評価

咲(サキ)SAKI (2016年04月06日 23時37分)

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coming soon...




後日編集します☆




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【32】

檸檬のKISS  BLUE 第25話 誕生日  評価

咲(サキ)SAKI (2016年04月06日 23時38分)

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coming soon...




後日編集します☆




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【31】

檸檬のKISS/INDEX I  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月27日 02時09分)

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  涙の夜明け編 第一部 〜tear drops〜


    “THE INDEX”  



  檸檬のKISS(blue)  第1話 「家庭教師」

  檸檬のKISS(blue)  第2話 「家庭教師」

  檸檬のKISS(blue)  第3話 「家庭教師」

  檸檬のKISS(red)   第4話 「追悼」

  檸檬のKISS(red)   第5話 「追憶」

  檸檬のKISS(red)   第6話 「頬の雫」

  檸檬のKISS(blue)  第7話 「制服」

  檸檬のKISS(blue)  第8話 「ワンピース」

  檸檬のKISS(blue)  第9話 「美咲の部屋」

  檸檬のKISS(red)   第10話 「雫の刹那」

  檸檬のKISS(red)   第11話 「生きる」

  檸檬のKISS(red)   第12話 「大学ノート」





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【30】

檸檬のKISS/INDEX II  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月27日 02時09分)

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  涙の夜明け編 第一部 〜tear drops〜


    “THE INDEX”  





  檸檬のKISS(blue)  第13話 「笑顔」

  檸檬のKISS(blue)  第14話 「会話」

  檸檬のKISS(blue)  第15話 「心から笑う」

  檸檬のKISS(red)   第16話 「手紙」

  檸檬のKISS(red)   第17話 「魂」

  檸檬のKISS(red)   第18話 「蝶となり」

  檸檬のKISS(red)   第19話 「軋轢」

  檸檬のKISS(red)   第20話 「自己」

  檸檬のKISS(blue)  第21話 「日記帳」

  檸檬のKISS(blue)  第22話 「胸騒ぎ」

  檸檬のKISS(blue)  第23話 「カモミール」

  檸檬のKISS(blue)  第24話 「これが恋」



 




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【29】

檸檬のKISS  BLUE 第二十四話 これが恋  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月15日 02時39分)

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 「どうしたの、先生。顔が真っ青よ?」




 息を切らし、走り込みで馴れていたはずの僕の心臓は
 驚くほど早く振動していた。

 しかし。
 鼻の奥いっぱいに広がるカモミールの香りを嗅いだ途端、
 僕は急に恥ずかしくなった。
 


 「どうしたの?じゃないよ。 何かあったのかって心配に...」

 そう言いかけた途端、後ろに現れたのは、僕の母親だった。
 僕は一瞬何が起こったか分らなかったのだ。



 「いいから、上がって。」


 美咲はいつもの明るい声で僕の腕を引っ張った。
 僕は投げ出したチャリンコのことなんて、頭から完全に消え伏せて
 汗だくでいつもの二階へと駆け上がっていった。



 「もう。せっかちなんだから。」

 「時間通りに来てくれたら、よかったのに。 ねぇ?」


 女が三人寄れば何とかと言うが、本当にかしましい。
 しかし何の祭りだ?


 花...生花、ハーブ...
 チキン...しかも丸焼きじゃないか。


 ケーキ...


 ???ケーキ???
 

 「もう。あせっちゃって、先生のせいで...
   そう。先生のせいで、デコレーションが上手く出来なかったんだから!」




 美咲は漫画に出てくるような、お茶目な顔つきで、
 ぺロっと舌を出した。





 この娘に何かあったら、僕はどうにかなりそうだった。
 それなのに... それなのに。



 今は、この娘の「ぺロっ」と出した舌に一瞬で脳天をやられてしまった。
 ものの30分も経っていないというのに、この心のアップダウンは
 どういうことなのだろうか...???






 男らしくないぞ、功輔。
 恥ずかしいぞ、功輔。
 それで男といえるのか...???








 当時は自分の心があまりに小さな出来事で
 揺さぶられるのが苦痛で仕方なかったが、
 あとで僕は、あの時初めて、心が揺さぶられたのを感じたのだった。
 はっきりとした変化だった。


 それは、今までとは全く違った感触だった。


 胸騒ぎがしたのは、何も美咲からもらったポケベルのせいだけじゃない。





 
 ――――19歳になった夏のある日。
      僕は5歳年下の、まだ幼い顔立ちの女の子を
       生まれて初めて“愛しい”と、
         感じたのである――――

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【28】

檸檬のKISS  BLUE 第二十三話 カモミール  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月15日 02時19分)

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 この胸騒ぎ。
 胸騒ぎだけじゃない時が多かった。


 別に霊感だとか、そういう類のものを信じたいわけじゃない。
 ただ、幼い頃からこの感触がある日は、必ずといっていいほど
 何かが起こった。



 僕は、駅に向かってとてもじゃないが普通でいられなくなった。
 駅員さんに、交番の場所を聞く。
 なぜか...交番だ。


 ――困ったときは交番に行きなさい。


 母親の口癖だった。


 先ずは交番に行った、あとは。
 ――あとは何をしたらいいのだろう。



 僕は念のため、美咲の家に電話した。
 そうだ、美咲からはポケベルで遅くなる連絡が来ていたが、
 美咲の家には連絡が来ているのだろうか...。



 「プルル...」ガチャ。


 出たのは美咲の母親だった。
 何となく気恥ずかしかったが、今の状況を伝えた。


 すると、
 電話口の向こうから、大きな笑い声が聞こえた。



 「功輔くん。ごめんなさいね。とにかく家に来て?」


 僕は乗ってきたチャリンコで、一目散に向かった。
 いつも通る道なのに、心臓がバクバクして止まりそうだった。


 約15分くらいかけて坂道を一気に駆け上がり、
 僕はチャリンコを放り投げるようにして
 玄関のチャイムを連打した。



 出てきたのは手に山ほどのカモミールを持った美咲だった。



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削除

(o^^o) (2016年03月07日 20時36分) ID:KbSpReZm

トピ主により削除されました (2016/03/08 08:14)
コメント:ご本人様であるかのようなお書込みは今後ご遠慮ください。(ご本人様より連絡を頂戴しました)
【27】

檸檬のKISS  BLUE 第二十二話 胸騒ぎ  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月06日 22時51分)

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 ある日のことだった。
 いつもは、時間を必ず守る彼女だったが、その日は帰りが少し遅くなると
 連絡があった。



 僕らは互いにポケベルで連絡を取り合っていた。
 僕の部活の都合や授業の都合、
 社長にお世話になっている他の曜日のアルバイトの
 欠員で、已む無く曜日を変更せざるを得ない日があったからだ。



 開始時間が遅れそうなときは、その時刻をサインで入れて送る。



 19時30分になりそうなときは「1930」
 了解なら「8181(はいはい)」
 駄目な日は「002440(またにしよう)」



 当時は携帯もまだ普及しておらず、
 このような形でポケベルでサインを送りあうのが流行っていた。



 大抵はこちらからの変更のお願いだったが、
 その日は彼女からだった。



 少し心配になった僕は、彼女の指定する時間までまだ1時間近く
 あったが、とりあえず彼女が通学に使っていた駅の方まで向かっていた。
 逢えるかどうかは分からない。
 違う道を使うかもしれない。 



 既に駅には着いていて、
 単に友人の家に遊びにいっているだけかもしれない。
 

 いや、待てよ。
 具合が悪くなって、家にはもう着いていて、寝込んでいるとかか?




 ただ、なんだかその日は朝から妙な胸騒ぎがした。



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【26】

檸檬のKISS  BLUE 第二十一話 日記帳  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月06日 22時49分)

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 僕は思いのほか、彼女に興味が湧いてしまった。
 今、思い返せば、あれを「恋」と呼ぶのだろう。



 当時は今時の女の子を「面倒くさい」と思っていた。
 金は掛かる、ろくにお礼も言わない。
 恋愛ごっこなどというのは僕には10年早い、コスパの悪い
 ただのお遊びだとも。



 それが彼女に出会い、
 何となくではあったが、自分の心が変わっていくのを感じていた。
 不思議な感覚。今までに味わったことのない、
 まるで現実感のない感覚だった。



 家庭教師に行く水曜日と土曜日が
 妙にワクワクするのを感じていた。
 悔しいほど――に。


 
 僕は小さな頃から常に大学ノートを日記帳代わりに
 持ち歩いていた。
 金のなかった貧乏暮らしだった僕は、何か買ったり、必要なことは
 全てここに書き綴る習慣をつけていた。



 もう...何冊くらい溜まったであろう。
 日記帳というよりは、落書き帳だ。



 しかし、面倒だった記帳も、家庭教師を始めてからは
 どこからどこまで教えたのか、彼女が質問してきた内容、
 梃子摺った内容...凡そを書き記すようにした。
 それは、僕がそうしたかったからだった。
 全てを――全てを書き留めたかった。今日の日を、その日の出来事を
 忘れたくなくなっていたからだ。




 授業と授業の間には、最近お互いが面白いと思っている話題を
 交換した。
 不思議とテレビや流行のタレントの話、トレンドドラマの話は
 ほとんど出てこなかった。


 好きな本の話や、学校で起こったことや感動した話。
 できるだけマイナスの感情を引き起こさない話題をお互いに提供し合った。


 僕は次第に彼女に惹かれていった。



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【25】

涙の夜明け編 〜tear drops〜  評価

咲(サキ)SAKI (2016年03月06日 22時16分)

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  涙の夜明け編 〜tear drops〜


    “THE INDEX”  



  檸檬のKISS(blue)  第1話 「家庭教師」

  檸檬のKISS(blue)  第2話 「家庭教師」

  檸檬のKISS(blue)  第3話 「家庭教師」

  檸檬のKISS(red)   第4話 「追悼」

  檸檬のKISS(red)   第5話 「追憶」

  檸檬のKISS(red)   第6話 「頬の雫」

  檸檬のKISS(blue)  第7話 「制服」

  檸檬のKISS(blue)  第8話 「ワンピース」

  檸檬のKISS(blue)  第9話 「美咲の部屋」

  檸檬のKISS(red)   第10話 「雫の刹那」






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