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トピック
親愛なる君へ 10週打ち切り (2016年02月13日 21時49分)評価
こんなことを口にすれば


僕のことを知らない人たちは

腹を抱えて笑うだろう


僕のことを知る人たちは

僕の頭がどうかしてしまったのではないかと心配するだろう



だけど

君なら



こんな僕でさえも

少しは理解してくれるだろうか

■ 13件の投稿があります。
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【13】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時46分)

ルールを破ったペナルティ

あっちの世界からの永久追放



どちらかといえば寛大な処置かもしれないな

こちらからは限られた経験しか持ち込めないのに

あっちから膨大な記憶を持って帰ろうだなんて

虫の良すぎる話だったのさ



僕如き者にさ

「バグの修復」なんて言うのは些か大げさだろうね

靴下についた毛玉を無造作に毟り取った

きっとその程度のことなんだ



あっちの世界で自由を手に入れたつもりでいた

それをこっちの世界の理屈に当てはめようとした

その結果

交じり合う世界からは追放された



一体誰から?

神から?

暗闇から?

それとも自分から?





言ったろう?

追放されたって

それっきり明晰夢は見ていないんだ




夢なら今でもよく見るんだけれどね
【12】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時40分)

ありきたりな話

映画でも漫画でもラスボスとしてお馴染み

それも当然



抗うことのできない圧倒的な何か

例えようも無いもの

力の及ばないものに対して感じる恐怖



それを表現するため「型」に無理やり当てはめようとすると

考えうる限り、何も無いものをあるようにすると

やはり「神」とか「闇」とか「無」とかいったものに落ち着いてしまう



僕が見たものは漫画みたいなものじゃない

もっと、こう・・・

そう叫んで何になる?

比べようもないものなのに




残ったもの

とんでもないことをしでかしたという罪悪感、嫌悪感

それでも今起こったことを必死で記憶しておこうとする小さな抵抗



待っていたもの

とてつもない喪失感



間違いなく言えること

僕はあっちの世界から完全に追放されたということ
【11】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時36分)

怖い

怖いのだろうか?



それが何であるかはよく分からないが

良くない感情であることは間違いない



確かにあった

あっちの記憶

僕の過去



一瞬の出来事だった

何から何まで

膨大な量の理不尽?でたらめ?

全て繋がり

全て理解し





全て失った




その状態?感情?

何と表現すればよいだろうか



一番近いのは

たぶん「暗闇」だ
【10】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時35分)

随分久しぶりだ

あっちに強迫観念を持ち込むのは

いや

今回の場合は「使命」か


これまでの僕は成り行き任せ

あっちを書き換えたつもりになって遊んでいただけだったが

今回は違う



「あっちの記憶を持って戻れ」



ここで言う「記憶」とは

目覚めたときに「どのような夢を見たか」を覚えているということではない

こっちを基準に考えれば



突拍子もないような展開を不思議とも思わず

会ったこともない人間に懐かしさを覚え

ただ大きな玉を転がすことにとんでもない恐怖を感じる




      「あっち側で自分の過去を思い出してくる」ということ





あっちの世界がどうなっていて

そこで僕が何を経験してきたのか

その記憶を辿ればきっと見つかるはずだ

作られた物語から抜け出すヒントが




もうあの時の僕とは違うんだ
【9】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時25分)

実に残念だ

君も知っているだろう?


有名な「水晶のドクロ」

どうやらオーパーツじゃぁなかったらしいんだ

ネッシーもいなかった

ヴォイニッチ手稿はただのイタズラ描きなのかい?



それでもきっと

何かそういうものがあると信じている

僕が生きている内に解明されることはないだろうけれど



知りたい

もっと知りたい



宇宙のことを

過去のことを

夢のことを





・・・夢?
【8】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時22分)

僕の持ち物は次第に増えていき

色々な知識や経験を持っていくことができるようになった

ネットで調べた知識

「目覚めそうになったらあっちの物を掴むとよい」など


相変わらず境界線は曖昧で紙一重ではあるものの

持ち物の多さはダイレクトにあっち側での活動制限に効くものであった



ところで

自分が何でも思い通りにできるとしたら

君ならどうする?

僕はね

自分が思っていた以上に下衆な輩だったよ


でも誤解しないでほしい

夢と現実の区別がつかなくなるほど嵌っちゃいないさ

それは人間の持つ一面であり

全てじゃぁない

わざわざ曝け出す必要もないし

抑えることだってできる


リミッターが外れたとき

或いは抑える必要がない場合

それは現実のものになるんじゃぁないかって?




一皮剥いたか、剥けてない皮の下のことで悲観するほど浸ってはいないさ
【7】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時16分)

彼は教えてくれた

「空を泳げばいいんだよ」と


大事にしまっておいた彼の言葉

物語を進めるためには必要不可欠なキーワード


泳ぎ方なら知っている

水と空気

全く別物ではあるけれど

この世界では深く考える必要はない

というより考えられない

それはそれで「持ち物」のひとつにカウントされるから



「空を飛べ」

今回の強迫観念

それ以外の選択が許されない



一度沈んで

水面に浮かび上がるように

体を大きく動かした



鳥のようにとはいかないまでも

確かに僕は叶えたのだ


・・・
こっちでは決して叶うはずのない

その夢を


それは僕が

本当に少しではあるが

この物語を変えていく力を持ち始めたことを自覚させた




僕はただ物語の作者にでもなったつもりで

楽しんでさえいればよかったのに
【6】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時11分)

もう一度言う

持ち込めるものは「こっち(現実)の経験」だけだ




夢といえばよく聞く話がある

「空を飛ぶ夢」の話



鳥のように自由に

あの大空を

幼い日に憧れた

あの鳥のように大空を

あなたは飛べます



さぁ 飛んでみなさい

自らの意思で



・・・どうやって?

跳び上がるのではなくって?



どこに力を入れれば

どこをどう動かせば

空中を自由に飛び回ることができるのだろう



超能力?

どんな能力?

どうやって使う?

どうすれば空中に留まることができるのだろう



材料が足りない

空を飛ぶための材料が
【5】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時51分)

気付けば僕は三番目の扉の前にいた


明るい扉の向こう

これまでの薄暗い世界とは全く別の世界

でも不思議とよく知っている世界

新しい物語



「あぁ これは夢なんだな」



捻りのない幕開けも

あっちではいつも新鮮だ



今回の章では持ち物がひとつ増えた

過去からの解放

「あの場所に行かなければ」という強迫観念からの解放



こっち側の、他の経験を持って行く

「余裕」だ




僕は持ち物袋から「彼の言葉」を取り出すことに成功した
【4】

RE:親愛なる君へ  評価

10週打ち切り (2016年02月13日 22時04分)

どうしても叶わない

切なく苦しい願い

辿り着きたかった場所


それなのに

こっちではそれさえ薄れてしまう


ただ

見に行けばよかった

・・
この目で

現実にあるその場所に

「あの場所に行きたい」

僕がやり残した記憶

後悔の念



それから

1年過ぎ、5年過ぎ、地元を離れ、家庭を持ち

やがて行き方すら思い出せなくなった



10年以上も囚われた思いから開放された僕は

もう二度とその夢を見ることはなかった
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