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トピック
メル友に恋をして 綺華 (2014年06月20日 20時04分)評価


 
 
 
 


    明後日の夜には、板消去します。


    トピックに返信あると、消去できませんので



     カキコはご遠慮ください。



    いろんなご意見があるのは承知してます。



    アダルト表現が不愉快だと思えば、スルーしてください。



    ピワでこんなことはあかんじゃろ? みたいな正論とかもご遠慮ください。



    あかんに決まってるからw 消去させるわけで。




    多くの示唆に富んでるとおもいます。



    感想は読んだ人、おひとりおひとりいろいろあるでしょう。



    そっと、心の中にしまっておいてください。




   


 
 
 

 

■ 24件の投稿があります。
【3】  2  1  >
【24】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時41分)

ここで

一旦、落とします。


続きは、深夜に。

 
 
 
【23】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時39分)


初めてのキス :



気づけば2時間近くが過ぎていました。

彼の仕事のお話や映画の話など

ほとんど彼が一方的におしゃべりしていたと思います。

手振り身振りのお話が楽しくて時間の経つのさえ忘れていたのです。


「じゃそろそろ帰ろうか」


彼がそう切り出すまで私は何時間でもお話を聞いていたいと思いました。

通りの日差しは弱まり夕暮れが近いことがわかります


彼が支払を済ませるまでお店の入り口で待ちながら

私の周りには彼のような男性はいなかったなぁと

後姿を眺めながら思いめぐらしていたのです。


そしてエレベーターの呼びボタンを押したのです


狭いエレベーターに2人で乗り込みました。

2階から1階へ降りるだけのわずかな時間なのですが

初めての2人だけの空間でした。


そのとき両肩を引き寄せられるように彼に抱きしめられたのです。

そして私の目をまっすぐに見てきました


私も彼を見返していたと思います。

突然抱きしめるなんて それもさっき会ったばかりなのに


「・・・・」


さらに彼は何も言わずにキスをしてきたのです


エレベーターが1階に止まる瞬間までキスしていました。


(口紅を直したばかりなのに)

キスされたことへの驚きや彼の突然の行動を怒るというより

口紅のことを考えてしまう自分自身がおかしくなりました。


 
 
 
【22】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時38分)


 
 
ふしぎな感じ :



私たちは駅前の商店街の中にあるカフェに入りました。

1階が本屋さんでその脇から2階への階段を上がって行きました


室内は狭いのですが一面ガラス窓になっていて

店内は明るく清潔な感じのしゃれたお店になっていました。


窓際に彼と向かい合って座りました。


「どう? こうして逢ってみてイメージと違う?」

「・・・」


それまでに何度か電話で話していたのですが

初めて彼の顔や姿を見ていつものように言葉が出てこないのです。


白いワイシャツにブルーのネクタイが良く似合ってる

私は今日どんな服装だっただろう

ふいに自分の様相が気になりました。


今朝の日差しを見て白のワンピースにしたんだわ

そしてお気に入りの真珠のネックレス


なぜか彼の顔をまともに見ることができないのです


「もう少し早く来れると思っていたんだけど 長引いてしまってまいったよ

 もう会えないと思ってた」


「うん 私も無理だと思ってた」


だけど心の中で 私は彼に逢えると思っていました。

そんな予感が有ったからです


メールで知り合っただけなのに

そして電話で少しだけ話をしただけなのに

幼馴染と逢ってるような安心感がある


友と久しぶりに会う様な恥ずかしさとともに

何故か彼には懐かしさを感じてしまう ふしぎ なんなのだろう この感じは。



 
 
 
 
【21】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時36分)


 
 
緑の窓口 :


その日は梅雨の晴れ間で

大宮は真夏の暑さでした。


親戚にお邪魔の挨拶をして最寄駅に着いたのが2時を少し過ぎた頃でした

そのまま帰宅しようかとも思ったのですが

大宮までは1駅です

取りあえず大宮へは行ってみることにしたのです


3時前には着ける時間なのに

もし行かなくて嘘を言うことも嫌でした

メールで言い訳することも嫌だったのです

言っても逢えなければ私のせいではないのですから。


考えてみれば

大宮駅の緑の窓口がどこにあるのかさえ知らないのです

それに写真を交換することもしていなかったのです


こんないい加減な約束をしなければよかった

とその時は思いました。

暑くてお化粧だって直したい気分なのに

それでも緑の窓口を探しながら3時前には辿り着くことができました。


緑の窓口が近づくにつれて

その前で誰かを待っていそうなサラリーマン風の人はいないのです。


少しほっとしながら

息を整えながら近づいて行きました


やっぱり彼は来ていない

だからこんな約束しなければよかったのよ

何やってんだろ私

そんな後悔さえ思い始めていました。


その時 改札の方から近づいてくる男性がいました。

その人は私から5,6m離れたところで立ち止まりました

ちょうど窓口を挟んで私が左で彼が右側に立った状態です


吊り時計は3時を回ったところでした

「あの 康介ですが」

その人が私に声をかけてきたのです


私は少しだけお辞儀をしながら

「ひろ子です」と言いました。


「はぁ 間に合ってよかった。どれくらい待たせた?」

「ん・・だいぶ待ったわ」

「そっかぁ ごめんね もっと早く終わる予定だったんだけど」

「・・・」

「とりあえず コーヒーでも飲もうか」



 
 
 

【20】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時34分)


 
 
約束 :



メールを始めて2か月が過ぎた頃

彼が仕事で大宮へ行くことになったのですが

その日は私も親戚の家へ出かけることになっていて

大宮の1つ隣の駅が最寄駅だったのです。


もし仕事が早く終われば緑の窓口前にいるから逢おうよ


私は何時に行けるかわからないわよ


じゃ2時から3時の間に待ってるから


ずいぶんアバウトね

1時間も待ってくれるのね


僕も仕事が終わらないかもしれないから

その時は帰っていいよ あきらめるから


私は1時間も待たないわよ

それに行ける約束も今は出来ないし

それでもいいの?


僕も行ける約束できないけど

逢えるときは会えるもんさ


運命論者ってことね


そういうこと

どんなときでも神様は僕の味方だから。



私たちは2時から3時の間に緑の窓口で待ち合わせることにしたのです

お互いどんな格好で行くのか確かめ合うこともしないで

ただ漠然と会う約束をしたのです



 
 
 
【19】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時32分)


 
 
彼は私の父親 :



彼とのメールは1日に10回を超すこともあれば

2,3日無いときもありました

それは今でも同じです


電話で声を聞いても特別変わったことはなく

メールだけのお付き合いが続きました

そう 私にとってメールでの「お付き合い」が始まったのです


私から電話をすることも無いし

彼から電話が来ることも無い

非通知でかけたわけではないのですが

電話はかけてきませんでした。


私と夫は恋愛結婚なのですが

私は夫に夫としての役目と私の父親代わりとしての役割を

求めていたように思います。


私の父は私が高校生のとき他界しました。

医科系の大学教授をしていたのですが

南米へ仕事で出かけたとき急性肝炎で亡くなりました

いつも学生を連れてきてはお酒を呑む

そんな陽気な父でした


父親には何でも相談できましたし

我儘も聞いてもらえました


夫に甘えるときはいつも父親に我儘を言ってる感じだったのだと思います

でも夫は父親ではありません


口数は少ないけれど真面目な人です

ただ 私のそういう気持ちを察してくれることは無かったのです


夫に隠し事をしたことは無かったのですが

愚痴を言ったり 世間話をするようなことは避けてました。

子供の進学のことだって相談したことはありません

きっと子供の好きなようにさせればいいと言うに決まっているからです

父が生きていれば愚痴を言ったり子供の話をしていたと思います


そういうどこか満たされない隙間を彼が埋めてくれたのです

私が彼にメールをするときは答えが欲しいときです

もちろん世間話もするのですが

彼は必ず答えを返してくれました。




 
 
 
【18】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時31分)



 
 
運命論者 :


次の日の朝 彼からメールが来ました


メールだけより電話で話すと安心するでしょ?

雰囲気も伝わったと思います


うん 少しだけ安心した

メル友と電話したことないから


会うともっと良くわかると思うけど


そう思うけど今は考えてないわ



無理して会わなくても 逢えるときは来るよ

会えない人はいつまでたっても逢えない


そういうものかしら

会う気持ちが無いと逢えないと思うんだけど


そんなことはないよ 会うつもりが無くても

逢える人は会うときが来るもんさ

運命なんてそんなものだよ



彼は自分は運命論者だと言っていました

出逢える人は何も考えなくても神様が引き合わせるものだと

言われてみればメールを始めてからずーっと

彼は私の住んでるところも聞こうとしなかったし

今でいう個人情報的なことはまったく聞かなかった


きっと今でも彼は私の年齢すら知らないだろうと思います

私は彼の会社の名前も役職も

彼の家の場所も子供たちの名前も

学校までも知っている

知らないのは彼の奥様の名前だけ



 
 
 
【17】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時29分)

 
 

電話の夜 :



彼と初めて電話をした夜

今でも私ははっきりと覚えています


顔も知らない人なのに

本当はどんな人なのかもわからないのに

私の中に すっと 静かに入り込んできた


友達でもない

恋人でもない

しかし私の中で確かに形造られた存在になった


娘と息子が帰ってきたとき

少し船酔いしているような感覚が残っていました


夫は深夜1時近くに帰宅した


「おかえりなさい」


「うん」


いつものそんな言葉を交わしながら

彼の姿が浮かんできた


彼はどんな生活をしているのだろう

結婚しているはずだし

子供はいるのだろうか

年齢は私より上だったはず でも声の感じだと私より若いきもする

1つか2つくらい年下なのかもしれない

そんなことを考えてました。


 
 
 
【16】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時26分)

 
 

心地いい声 :



2度目の発信音が聞こえてすぐつながった。


「おっ ほんとに電話くれたんだね

康介です はじめまして」


そんな言葉が携帯から聞こえてきた


「こんにちは というかこんばんは

お仕事大丈夫ですか?」


携帯をしっかり握りながら部屋のカーテンの一か所をじっと見つめる私


「平気です いま みんな帰ったところだから

 メールも楽しいけど こうして直接話をすると

 少しドキドキしますよね」


彼はそんなセリフを言ってたでしょうか


すでに遠い昔の出来事なので

忘れてしまいましたが

そんなことを言われた記憶があります


特別丁寧でもなく

緊張している様子でもない

私は静まり返った部屋の中を見渡しながら

彼の言葉に相槌をうった


「メールだけだと どんな奴かわからないでしょ?

 こうして直接話をすると相手の雰囲気とか人柄だとか

 いろんなことが感じ取れると思うんです」


確かにメールよりはるかにたくさんの情報が流れてきたと思った


私は低い声の男性には多少の嫌悪感がある

電話だと怖い感じがするからです

かといって高い声も好きではない

彼の声はそのどちらにも属さない

自然と心地よく耳に入ってきた


「そうね そこは仕事場なんですか?

 広く感じるけれど」


「そうだよ みんなで30人くらいの部屋です

 金曜の夜だし もうみんな帰ったよ」


どんなことを話したでしょうか

私の言った言葉は何も覚えていない

ただ彼の言葉だけを追いかけていた気がする


「じゃそろそろ帰るから また電話しますね」


「あ、はい。わかりました」


壁の時計は9時になりかけていました

1時間近くお話ししていたことになる

初めての男の人と1時間もお話しするなんて

自分でも驚きでした


ふと我に返って子供たちの帰宅時間を確かめたり

夫の帰宅の心配をしたり

電話を切ったあとで急に心がざわめきました


 
 
 
【15】

RE:メル友に恋をして  評価

綺華 (2014年06月20日 20時24分)



 
 
電話への誘い:



ひろ子です

こんばんは 携帯メールにしてみました


取り立てて急ぎのメールでもない

気まぐれに直接メールをしてみたくなっただけ


彼からの返信はすぐに返ってきた


どうしたの?

直接メールしてくれるなんて

誰からだろう と思ったけれど

ひろ子さんからなんて嬉しいですよ


そんないつもの返信が身近に感じられた


何してるのかなって思ったから

金曜日の夜だし忙しいのかな?


そうだね今日はまだ会社です

自分のデスクから返信してます

そろそろ帰ろうかなと思ってたところだけど


大変なんですね 遅くまで


大丈夫です

仕事はとっくに終わってるけど

さっきまでみんないたから

もしよかったら焼き鳥でも食べに行きませんか?


焼き鳥?今から?


彼はよく焼き鳥食べに行こうよ

と誘ってくれたけれど

2人で焼き鳥食べたことは1度しかない

それもまだずーっと後になってからだけど


無理を承知で誘ってみただけです(笑)

直メくれたからつい言ってみただけ


そうね焼き鳥も食べたいし

ビールくらいならお付き合いしてもいいけど

すぐには無理よ



そんなメールのあとで


いま誰もいないの?

もしよかったら電話で話さない?


携帯番号が送られてきた

誰もいない部屋

私 なにをしようとしてるのだろ


電話ではどんな声だろうと

メールしてるときも何度か思いをめぐらしたことはあったけれど

初めて直接メールを出した夜に

電話で話さないか と言われても困ってしまいます


だけど

私は彼に電話をしてしまったのです


 
 
 
 
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