■ 「サミー」と「ネット」に、合計84億円の賠償命令
パチスロ機の特許侵害をめぐり、業界最大手同士が争った訴訟の判決が19日、東京地裁であった。三村量一裁判長は、「アルゼ」(東京都)の特許を「サミー」(同)側が無断で使用していたと判断。アルゼ側の100億円余の損害賠償請求に対し、約74億1000万円を支払うようサミー側に命じた。知的財産権をめぐる国内訴訟では過去最高の賠償額となる。サミー側は即日控訴した。
アルゼが「ネット」(大阪府)に約18億円の損害賠償を求めた訴訟の判決も同日あり、三村裁判長は、同様の特許侵害を認め、ネットに約9億8000万円の支払いを命じた。
問題となったのは、一定条件を満たすと乱数による制御が解除され、遊び手の技量で絵柄をそろえることができる「チャレンジタイム(CT)機」に関する特許。
サミーとネットは「業界内の調整で、特許使用の許諾を受けている」と主張したが、判決は「問題の特許はこの調整の対象となっていない」などと退けた。1台あたりの利益を18万7290円と試算し、サミーに3万9600台分、ネットに5279台分について賠償するよう命じた。
サミー広報部は「判決は誠に遺憾で、ただちに控訴し、徹底的に争う」とのコメントを発表した。
−朝日新聞−
(2002年3月20日)