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【9379】 |
まきりと2 (2017年10月07日 12時19分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
「お待ちどうさま」 暫く待った後に差し出された湯呑みからは湯気がたっていた。 (あら残念。冷たいものが良かったんだけど) お波流は少しがっかりしたが、少し冷まして飲む方が早いと考え、時間凌ぎに女に話しかけてみる事にした。 「あの、もしや。お前様はおりとさんをご存知なんですか?」 「そうさね。知っているとも」 「面差しが似ておいでですよね。もしや、ごきょうだいでいらっしゃいますか?」 「さあ、どうだろうねぇ」 女は妖しく笑ってみせる。 (なんだか違う。そう、雰囲気だわ) バレバレの変装で。 コテコテの演技で。 葵を励まそうとしていたおりととは、姿かたちは似ていても目の前の女は別者だ。 お波流はこれ以上深入りしないでおく事を選択し、湯呑みに手を伸ばした。 (!……花の香り……?) だがそれはとても芳しいものであったので、疲れていたお波流はその手を止める事はせず、そのまま喉に流し込む。 ぐにゃり。 目の前の女の姿が歪み、意識が遠くなって行く。 (なにかしら。なんだか大切な事を忘れているような) 自分で思うよりずっと疲れていたお波流は、そのまま深い眠りに落ちて行った。 |
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【9378】 |
まきりと2 (2017年10月07日 12時14分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
その時、表で男の声が。 「おいおい、なんでえ!この奇天烈な椅子はよお!」 ハッとするお波流。 (いけない、まきりと号だわ) 慌てて表に出ると想像とは違う、品の良い商人風の男が立っていた。 「すみません。お邪魔でしたか?」 「うぅえっ!あ、いや、全くそんな事はございませんとも! ただ、珍しいと思っただけでね。」 男はお波流をひと目見た途端、鬼灯のように赤くなり、柔らかな物腰になった。 「なんだい、進さん。売り物だと思ったかい?それは客人の持ち物だよ…」 出て来て説明していた女の声が止まり、その目に険が灯った。 「お客人。この乗り物を何処で手に入れなすった?」 「いえ、あの。まきり堂の店主に貸していただいたんですが。それが何か?」 「ふーん。貸していただいた、ねぇ。」 女の目に妖しい光が宿る。 「とにかく、進さん。そう言う訳だから。そいつは売れないよ。帰っておくんな」 「あ、あぁ。そうするよ。お波流さん、すまなかったね」 男はお波流に柔らかく微笑みかけて去って行く。 (あら、どうして私の名前を知ってるのかしら…?) お波流は不思議に思ったが、先を急ぐ心が流行り、足早に店に戻った。 |
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【9377】 |
まきりと2 (2017年10月07日 12時11分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
「いらっしゃい。何を御所望かい?」 低い女の声がお波流を迎える。 (あら?なんだか…。) おりとさんに似ている。 お波流は女の面差しを見て驚いた。 さっきまで一緒だったおりとは、黒地に白木蓮の着物を着ていたが、女は白地に薄紫の木蓮を染め抜いた着流し姿。 (流行ってるのかしら。木蓮柄) お波流は度量の大きい女性だったので、細かい事はあまり考えずに応える。 「とても喉が乾いています。何か飲むものをいただけたら嬉しいんですが」 「おや、そんなものでいいのかい?」 (……?……) お波流は小首をかしげたが、すぐに応える。 「はい。出来れば冷たいものをお願いします」 |
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【9376】 |
まきりと2 (2017年10月07日 12時08分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
まきり堂を出たお波流は、米庵邸を目指しまきりと号をこいでいた。 まきりと号は車ではない。 自分の足で車輪を廻し、前に進む乗り物だ。 どうした事か、道に迷ったとみられ、本当ならとっくに着いているはずの米庵邸への道程がひどく遠い。 お波流は喉の乾きに耐えながら少しでも早く帰ろうと朝からずっとこぎ続けていたが、そろそろ限界を感じていた。 (少し休もう) そう思いながらこぎ続けた先に、妖しい店が忽然と現れた。 りとの家 低い位置にひっそりと看板が立っている。 (ここにしよう) ようやくまきりと号をこぐ足を止めたお波流が、店の暖簾をくぐると。 |
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【9375】 |
まきりと2 (2017年10月07日 12時00分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
おはようございます 塾長、それでは禁を破り、辛い時間を乗り越えた、キサインの大切な友に送る妄想劇をこちらに投下させていただきます。 本来ならキサインに伺って投下すべき内容ですが、お体の心配なマスターはどんなにイミフなレスでもお目を通されてしまうご気性であられる事と、はりゅさんのお父様へのお悔やみのレスが上がっている最中にキサインへは投下出来ないと考えました。 まんとぴへの一貫として、まきりとのライフワークである妄想劇の投下を以ってはりゅさんへのエールとさせていただきたい所存です。 いつも勝手ばかりで申し訳ありません。 我儘をどうぞお許し下さい。 愛$部屋の皆さん、イミフな箇所も多々存在するかと思われますので、何卒ご容赦の程、お願い申し上げます。 【前回あらすじ】 大切な妹、葵を心配する米庵先生んちの三姉妹の長女お波流。 どう見てもおりとにしか見えない、まきり堂の女店主から「ご神託」を授かり、更に奇天烈な乗り物「まきりと2号」を貸し出されて希咲印通りの米庵邸へと帰り道を急ぐ事と相成ったのだが…。 |
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【9374】 |
ネコまんま (2017年10月07日 11時14分) |
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これは 【トピック】 に対する返信です。 | |||
はぁぁぁ 1日が、あっっっっっという間に… 1週間なんて、何した?な状況です(^_^;) 確か去年もこの時期にダディが磯で帰りが午前様が続くんだぁって言ったら塾長に、○わ○wwって言われてたなぁ。 今年もやっぱりこの時期、午前様が多くて(一応、起きて待ってますよ〜)、寝る前に食べるからダディの腹回りが大変な事になってるのに最近気付いた間抜けな奥さんのネコまんまです♪ 皆様こんにちはぁ(*´ω`*) ネロ様、おはっ♪ けらさん、おはっ♪ あら? あらら? 塾長が売らないとな? す…すみませんです…(^_^;) 御サボりが過ぎましたん(ペコリ) リンリンの実況?はひさしぶりにゃんね〜(乙でしたぁ) ちょい負けでしたか…(どんまい〜) 連休は竿持ちかな? レスが加速してますね… 嬉しいやら寂しいやら… うん、ネコもやっと?時間取れて来たから挙げちゃうゾ あ、吉数と吉色だけですが、御参考あれ♪ さぁ今日はどんな日?(^_-)〜☆ |
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