返信元の記事 | |||
【55】 | RE:「シナサイ」の世界 紫の戦士ナスビ (2018年10月09日 09時40分) |
||
もぐさ.さん パスツール(生化学者、細菌学者)の実験では、結局そのフラスコ内の肉汁と細菌の死骸と空気では生物が生まれなかったと言うだけだと思います。 この生物物理学者の話が面白いです。 https://k-okabe.xyz/2017/10/01/biophysics-england/ |
■ 3,008件の投稿があります。 |
【81】 |
もぐさ. (2018年10月20日 02時02分) |
||
これは 【55】 に対する返信です。 | |||
先ずコレですが・・・ ■抜粋1■ 無機物の自己組織化は、生命でしか見られないと思われていた秩序めいた構造が、非生物でも起こりうるという驚異的な発見だった。――― 細胞というものは、たった一つの物であっても、非常に複雑な組織から成り立っていることが判明しています。 近年、分子生物学の研究が進むにつれ、細胞や細胞の構成物質のことがよくわかるようになってきたそうです。 それによって無生物の中から生命が発生することは、何億年かかっても起こり得ないことが分かってきました。 細胞の構成物質であるアミノ酸程度のものは、自然界でも普通に形成されることがあることは知られています。 しかしアミノ酸と一個の細胞とでは、砂粒と超高層ビルディングとの差ぐらい複雑さの点で大きな差があるのです。 生命の最小単位である一個の細胞でさえ、それが形成されるためには 想像を絶するほど多くの幸運が重なり合わなければなりません。 無生物の中から一個の細胞が自然発生することは 大地の中から東京タワーが自然に出現することより、もっと難しいのです。 ■抜粋2■ 「もっとも、このような発見をしたプリゴジンでも、『散逸構造論』だけでは生命誕生の説明にはならないとしている。―中略― 僅かな温度差でも、ミクロの異物の混入でも、ほんの些細な系の初期値の違いによって自己組織化の構造は大きく変化するだろう。」――― ここで自己完結してますから、この人は分かってらっしゃる。 その先は無いのです。それが例外を許さない科学の論拠なのです。 ■抜粋3■ イングランドは、自然界に「散逸構造」が存在するという認識だけでなく、それがある方向(物質がより効率的に自由エネルギーを吸収し、散逸させる構造への方向)に変化(進化)することを示した。――― ■抜粋4■ 「この研究では、『なぜ』物質が無生物から生命に進化したのかの根本的問いを、最近定式化された熱力学から見た自然選択進化の理論(同年発表の彼らの論文を指す)を用いて究明する。――― 自然な状態では、エントロピー(無秩序さ)は必ず増大の方向へ向かいます。 エントロピーが減少するのは、外部から減少させるような"働きかけ"がある場合だけです。 今日、科学の発達により、生物の細胞は極めて高度な秩序形態を持っていることが明らかにされました。 数百倍の顕微鏡しかなかった時代には、細胞の構造は単純なものと見られましたが、以後の研究により、 細胞は、たとえ単細胞生物のものでも、きわめて微細で複雑な構造を持っていることがわかったのです。 このようなものが、無生物から自然の過程を通して生じたとする進化論は、全くエントロピーの法則に反しています。 無生物から、細胞という高度な秩序形態へと移行することは、自然の過程では決して起こり得ないのです。 そのような移行が可能となるのは、ただ、外部からそれを可能にする"働きかけ"があった場合だけです。 「偶然」は、このような働きかけとはなり得ません。 ■抜粋5■ 「生命の起源を追求することは無駄な努力と思われる。生命はその全体において物理的(natural)なプロセスであり、熱力学第2法則に基づくのだから、明確な起源などはない。――― ■抜粋6■ 私たちの生きる「目的」が宇宙のエントロピー増大という訳の分からぬ原理のためだとは悲しい。――― このサイトの主は嘆いてますね。つまり「死ぬために生きているのか」と。 ここの段落は長くなるので省きます。文字数制限1600字overでアウトです。 ■抜粋7■ そしてその「台風」が意識や知能を持つまでに至った。物理法則に(表面的には)逆らう秩序の系が、その内部に自我をもつ。――― こんな文面は笑っちゃいます。 科学者でも物理学者でもない私から見ても、子供だましの根拠を欠いた論説に見えますね。 以上!現場からでした〜 (≧∇≦)ゞ |
|||
この投稿に対する 返信を見る (2件) |
【56】 |
CamPaTi (2018年10月09日 19時53分) |
||
これは 【55】 に対する返信です。 | |||
「なぜ生命が生まれたか:生命を物理で解明する新理論」 を読んでみました。 僕の単純な結論は、 「僕の目の前で、『石ころ』から『生きた細胞』を作って見せてくれ」 といったところです。 ただ、生命発生の謎に取り組むことで、 人間とは一体どういう生き物なのかが、 何となく分かってくるという気はします。 フリゴジンの法則に触れてました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ブリゴジンは1960年代、開放系のシステムにおいて維持される、 驚くべき秩序や構造があることを提唱した。 あるシステムが非平衡状態にあるとき、 外部から連続的なエネルギーを受けた無機物は、 自己組織化して高い秩序をつくる。 これはのちに『ベロウソフ・ジャボチンスキー反応』をはじめとするさまざまな実験で証明された。 無機物の自己組織化は生命でしか見られない と思われていた秩序めいた構造が、 非生物でも起こりうるという驚異的な発見だった。 それは『散逸構造論』としてまとめ上げられ、彼は1977年にノーベル化学賞を受賞している。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この文章の中で、最も重要なのは、 「自己組織化」 です。 僕はこの理論をテレビ番組で知りましたが、 簡単には、こんな風に説明されていました。 「乱雑な状態にある物質に、外部から何らかの力が加わると、秩序化する」 カオスは、永遠にカオスなのではなく、 いずれ、秩序化する。 例えば、コーヒーにミルクを一滴たらす。 垂らした直後は、乱雑な模様になるけど、 時間とともに、コーヒーとミルクは融合し、 秩序化する。 特に、そこに 「スプーンでかき混ぜる」 という力が加わると、渦が生じ、 秩序化の速度が増す。 この考え方を人間社会に当てはめると、 集団化、組織化がなぜ起きるのか、 が分かり易くなります。 |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD